盤石先発陣の陰で…楽天リリーフ争いが熾烈 事実上5~6枠、石井監督の“要求”は?

楽天・高田孝一(左)と内間拓馬【写真:荒川祐史】
楽天・高田孝一(左)と内間拓馬【写真:荒川祐史】

石井監督「ウチは先発、先発と言われるが今季はリリーフがすごく大事」

 楽天は8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大をはじめ、涌井秀章、岸孝之、則本昂大、ドラフト1位ルーキーの早川隆久(早大)と強力先発5本柱が揃う。一方で、中継ぎ陣の1軍枠をめぐる争いも熾烈。石井一久監督は9日、「ウチは先発、先発と言われるが、今季はリリーフがすごく大事ととらえている。先発は週に1度しか投げられないが、救援陣には週に何度か投げてもらわなければならず、そこの厚みが大事だ」と強調した。【宮脇広久】

 小山伸一郎投手コーチは、リリーフ陣の1軍枠を「野手との兼ね合いもあって変動するが、8人か9人」と想定している。この日には、右肩と右肘の手術を経て昨季途中に支配下復帰を果たした福山博之と3年目の鈴木翔天が1軍合流。守護神の松井裕樹、セットアッパーとして期待されるブセニッツ、牧田和久は別格として、残る「5~6」枠に、右のドラフト2位・高田孝一(法大)、同4位・内間拓馬(亜大)、昨季途中に巨人から移籍した高田萌生、酒居知史、菅原秀、西口直人、福山、鈴木翔、貴重な左腕の渡辺佑樹らがひしめいている。

 この日のロッテとのオープン戦(静岡)では、5回1失点と好投した先発・岸のあとを受け、6回から酒居、高田孝、高田萌、内間が1イニングずつを担った。チームはこの日から静岡草薙球場に腰を据え、10日間でオープン戦9試合を行う。小山コーチは「(中継ぎ陣の力量を)この静岡で見極めたい」と明言。一方、石井監督は「僕が求めたいのはウイニングショット。みんな真っすぐは速いし、変化球の精度も高い。あとは最後に決める所がもう1ランク上がると、リリーフの枠に入ってこれるのではないか」と評価のポイントを明かした。

 とりわけ注目されるのが、新人の2人だ。高田孝はこの日の7回に登場し、先頭の左打者・小川からインハイの145キロ速球で空振り三振を奪い、続く安田を四球で歩かせたものの、田村を一ゴロ併殺に仕留め、結局3人で片づけた。最速156キロの触れ込みの速球は、現状ではそこまで研ぎ澄まされていない。スプリット、カットボールなど比較的曲がりの小さい変化球を得意としており、石井監督の指摘通り、ウイニングショットがサバイバルの鍵となりそうだ。

 9回に登板した内間は、福田光をひざ元のカットボールで空振り三振に仕留めるなど、3者凡退に切って取った。こちらは2月21日のヤクルトとの練習試合で、自己最速を更新する152キロを計測した上、スライダーも切れて3者連続三振の快投。ここで一気に評価を上げた。小山コーチは「2人ともボールが強いので、おもしろい存在になってくると思う」とうなずいた。静岡シリーズで評価を固め、今月26日の開幕1軍に生き残るのは誰か――。熾烈な戦いは続く。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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