楽天・則本昂、打球強襲で緊急降板も軽傷強調「今のところ大丈夫そう」

楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】

4回までは1安打4K無失点の快投…強力先発5本柱を形成

■楽天 – ロッテ(オープン戦・10日・静岡)

 楽天の則本昂大投手が10日、ロッテとのオープン戦(静岡)に先発した。5回に小川龍成内野手の打球を右膝付近に受けて緊急降板。「(今後の調整は)経過を見ながら決めることになると思うが、今のところ大丈夫そう」と語った。4回1/3を投げ、4安打4奪三振0四球3失点。開幕後は31日のロッテ戦(ZOZOマリン)で公式戦初マウンドに上がることが濃厚となっている。

 衝撃が走った。5回1死一、二塁のピンチを背負った則本昂は、ロッテのドラフト3位ルーキー・小川の打球をワンバウンドで右膝付近に受けると、痛みに顔をゆがめ右足を引きずりながらベンチへ戻り、そのまま交代した。急きょ救援した西口が押し出し四球や適時打を許し、結果的に則本昂に3失点が記録された。

 4回までは快調だった。最速150キロを計測した速球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークなどを駆使して1安打4奪三振無失点に抑えていた。「球数を多くせずに投げられた(56球)ことや、真っすぐで三振が取れたのは良かった」と振り返った。

 則本昂はプロ1年目から6年連続2桁勝利を挙げてきたが、一昨年3月に7年契約を結んだ後は、2年連続で5勝止まり。石井一久新監督を迎えた今季は巻き返しを期し、ここまで順調に調整を進めてきた。涌井秀章、8年ぶりにチームに復帰した田中将大、岸孝之、ドラフト1位ルーキー・早川隆久とともに強力先発5本柱と期待されている。11日は東日本大震災からちょうど10年の節目の日。「とにかく一生懸命、(被災者らに)勝ちを届けられるようにやりたいと思います」と語った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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