田中将大、巨人相手に89球で7回1失点 “幼なじみ”坂本とは四球&中飛

楽天・田中将大【写真:宮脇広久】
楽天・田中将大【写真:宮脇広久】

最速は150キロ…27日公式戦初登板へ準備完了

■巨人 – 楽天(オープン戦・20日・東京ドーム)

 楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手は20日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発し、7回3安打4奪三振2四球1失点の好投。球数は少なめの89球に抑えた。幼なじみの巨人・坂本勇人内野手とは2度対戦し、四球と中飛だった。田中将は開幕2戦目の27日・日本ハム戦(楽天生命パーク宮城)に予定される復帰後初の公式戦先発へ向け、準備を整えたようだ。

 練習試合を含めて復帰後5試合目、そして開幕前最後となる実戦登板に、闘志がみなぎった。1回2死走者なしで因縁の坂本を迎え、カウント3-2からの7球目に、内角高めの速球がこの日最速の150キロを計測したが、見極められ四球で歩かせた。

 2、3回を3人ずつで片づけた後、4回先頭の若林晃弘内野手に右中間席へ先制ソロを被弾。次打者が坂本だった。カウント1-1から149キロの内角速球を中堅フェンス際まで飛ばされたが、中飛でしのいだ。

 持ち前の“ギアチェンジ”を垣間見せる一幕もあった。この4回、2死から丸に四球、大城に左越え二塁打を許し、二、三塁でベテランの中島宏之内野手を迎えるピンチ。カウント1-2からの4球目に、この日MAXタイの150キロ速球で外角いっぱいを突き、空振り三振を奪った。5、6回は3者凡退。7回は2死から松原に右前打を許したが、後続を断った。

 田中将と坂本は1988年生まれの同級生で、小学生時代には兵庫県伊丹市の少年野球チーム「昆陽里(こやのさと)タイガース」でともにプレー。坂本が投手、田中将が捕手としてバッテリーを組んだ。2人の対決は、2013年の日本シリーズ第7戦以来2694日ぶりだった。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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