スタメン7人が打率1割台の鷹打線、起爆剤は? 工藤監督「考えてもらわなきゃいけない」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

打線が散発5安打に終わり、3連敗を喫したソフトバンク

■西武 6ー2 ソフトバンク(2日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは2日、本拠地PayPayドームで行われた西武戦に2-6で敗れ、3連敗となった。先発の石川柊太投手が3回に4点を失うなど、6回6失点。打線も5安打に封じ込められて2点を返すのみ。工藤公康監督も「この打てていない現状をどう打開するか考えないといけない」と顔をしかめた。

 先発の石川は3回、先頭の金子から怒涛の5連打を浴びた。1点を先制され、なおも無死一、二塁で中村に3ランを被弾。5回には呉に2点適時二塁打を許した。武器であるカーブが決まらず、苦しい投球となった右腕を指揮官も「いい時ばっかりじゃない。打たれる時もあります」とかばった。

 苦しいのは打線だ。前日のオリックス戦では山本由伸の前にわずか2安打に終わり完封負けを喫した。この日は西武の開幕投手の高橋、抑えの増田の前に5安打止まり。うち3安打はグラシアル1人で放ったもので、キューバ人助っ人が1人で気を吐いた形だ。山本、高橋と各球団の開幕投手が相手であり、なかなか打ち崩すのは難しいもの。ただ、開幕2戦目に12安打を放ってからは7、8、5、2、5安打と一桁安打が続いており、9人のスタメンのうち、7人が打率1割台という低調ぶりになっている。

 今季は新たに就任した小久保裕紀ヘッドコーチに野手に関してはほぼ一任している工藤監督。試合後は「打撃コーチ含めてヘッドになんとかしてもらうしか方法はないのかな、と思います。見てると淡白に映っちゃう。打ってないからなんですけどね。打ってればそう見えないんですけど、凡打になっているからそう見えてしまう。打つべきボールが来たのか、そうではないボールを打ってしまった凡打なのか、というところだと思います」と語り、小久保ヘッドらコーチ陣に打開策を求めた。

「打てていない現状の中でどう打開していくかというところは考えてもらわなきゃいけないと思います。ズルズルいき出してから考えていては選手もなかなか対応するのは難しいでしょうし、その辺はしっかり考えた上でやってもらわないと。(ズルズルと)いき出してから『どうしましょう』ではダメだと思うので。こういうことはあり得るので、あり得ることを想定して準備しておくというのが大事かなと思うんでね、しっかり対応してもらいたいなと思います」とも語った工藤監督。元気のない鷹打線の起爆剤はどこにあるのか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY