「外すのは簡単な話」 打率1割台も…井口監督が安田を4番で起用し続ける理由

ロッテ・鈴木昭汰【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・鈴木昭汰【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

ドラ1ルーキー・鈴木昭汰を高評価「先発として十分合格点でした」

 球団のビジョンとして、若手の育成は欠かせません。育成を考えないチームであれば、おそらく安田を4番やスタメンから外して様子を見ることもあるでしょう。でも、外すのは簡単な話。むしろ使い続けて経験を積ませながら、3年後や5年後のプランを固めていくことが、今のマリーンズに必要です。去年、安田を4番から外したことはありますが、スタメンでは使い続けました。こうなったら安田が奮起するしかないし、藤原に関しても本当は9番を打つ打者ではないので、なんとか上位に食い込めるように育てていきたい。2人は将来、チームの核となる選手。本当は山口(航輝)も先発起用したいところですが、勝利を目指すには育成枠として3つ使うのは厳しいところ。安田が早く育成枠から巣立つことを願っています。

 ドラフト1位ルーキーの鈴木昭汰は先発ローテ入りを果たし、デビューから2戦連続で本当に期待通りのピッチングをしてくれました。持ち味である思いきりよく投げ込むスタイル、攻めるピッチングがしっかりできていました。特に、強力打線を誇るホークス戦で5回1安打2失点というピッチングができたことは自信になったと思います。先発として十分合格点でした。

 今年は延長戦がなく、9回で終了するというルールなので、ホームであれば戦力を注ぎ込みやすくなります。外国人選手を早めに替えたり、どんどん代打を送ったり、攻める采配がしやすい状況ではあると思います。今年は交流戦も復活しますし、オリンピックも開催される予定です。そこまでどうやって戦うか。まずは暦が4月に変わって続く勝利の機運をしっかり掴み、1つでも多くの白星を重ねていきます。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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