川崎宗則、今季初戦で“不惑”の珍目標「家族のドラフト1位になれるように…」

今季初戦に臨んだBC栃木・川崎宗則【写真:小西亮】
今季初戦に臨んだBC栃木・川崎宗則【写真:小西亮】

代打から途中出場、2打数無安打も満足げ「しっかりバットを振れた」

 ルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスの川崎宗則内野手が10日、神奈川フューチャードリームス戦(栃木県営)で、自身にとっての今季初戦に臨んだ。久々の実戦で2打席立ち、快音こそ出なかったが「しっかりバットを振れた」と満足げ。40歳を迎える今季に向け、元気印のムネリンらしく珍目標を打ち立てた。

 5回無死一塁の場面で、「2番・DH」でスタメン出場していた西岡剛に代わって代打で途中出場。8球粘って二ゴロに倒れ、7回先頭で迎えた2打席目は左飛だった。栃木加入1年目の昨季はデビュー戦の初打席の初球に本塁打を放って役者の違いを見せた元メジャーリーガー。今季は快音スタートとはいかずも「次につながる打席だった」とうなずいた。

 2019年シーズンに台湾プロ野球の味全ドラゴンズでプレー。2020年当初は無所属の状態だったが、実戦環境を求めて昨年9月に栃木入り。約2か月間で11試合に出場し、23打数5安打、1本塁打、4打点、打率.208だった。今季は再び台湾でのプレーを見据えていたが、コロナ禍の影響もあって独立リーグで2年目を迎えることになった。

 6月に40歳を迎える“不惑のシーズン”。その快活ぶりは衰えを知らず「めいっぱい40歳らしく、ハツラツと若さ溢れるプレーがしたい」と意欲溢れる。昨季は秋以降の2か月ほどしか栃木でプレーしなかったが「今シーズンは長くいたい」とフル回転を見据えた。

 20歳前後の若手選手たちが今年のドラフト会議で指名を受けるためにしのぎを削る独立リーグの舞台。従前から「NPBはもう頭にない」と語る川崎が、この地で求めるものとは――。相変わらずの“ムネリン節”でこう述べた。

「僕はね、家族のドラフトにあげてもらいたいですね。NPBより難しいと思うけど……。いい父親として、家族のドラフト1位になりたいですね」

 開設したインスタグラムでは、家族との暖かい団欒も公開している川崎。オフはみっちり家族サービスをしつつ、プレーでもカッコいいパパの姿を――。グラウンドでは「みんなのムネリン」、家では「一家の大黒柱のムネリン」として40歳を駆け抜ける。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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