鷹が楽天に2連勝、工藤監督は救援陣を称賛 「完璧です、ほぼ安心して見ていられる」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

「負担をかけない時を作れるようにやっていけたら」

■ソフトバンク 4ー1 楽天(21日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは21日の楽天戦(PayPayドーム)に4-1で勝ち、2連戦の今カードを2勝0敗で終えた。先発の和田毅投手が6回途中1失点で2勝目。20日に続き、強力救援陣が楽天打線を抑えてベテラン左腕に白星をもたらした。

 和田対則本昂。経験豊かな投手同士の投げ合いに試合前の工藤公康監督は「先に点が欲しい」と語っていたが、打線は3回にその期待に応えた。先頭・今宮健太の四球からチャンスを広げ、グラシアルと栗原陵矢の連続適時打で2点を先制。続くデスパイネはバウンドの高い遊ゴロで一塁へ全力疾走。併殺を防いだことで、中村晃の3点目の適時打を呼び込んだ。

 3安打2打点のグラシアルについて指揮官は「むっちゃ頼ってますよ」と笑顔。デスパイネの走塁には「ああいうことをきっちりやると得点につながる」としながらも「昨日は打ちましたけど…」と無安打に終わったことに注文もつけた。

 和田は6回途中に降板。「そこまでのピッチングは見事でしたね。5回は『この回だけは』という思いがあってすごく飛ばしていたのがわかったので、6回はコーチと話をして次の投手(嘉弥真、泉)を用意していました」と振り返る。和田の降板後は嘉弥真新也と泉圭輔でピンチをしのぎ、7回からは岩嵜翔、モイネロ、森唯斗が1イニングずつ登板。5人の投手が楽天打線に得点を許さなかった。

 「リリーフ全体は完璧ですよ。出す投手、出す投手、頑張ってね。打たれる時もありますけど、抑えている確率の高さがすごい。彼らを出しておけばほぼ安心して見ていられるようになったし、岩嵜君のボールもいい。あとは負担をかけない時を作れるようにシミュレーションしながらやっていけたらと思います」

 20日はの岸孝之に続き、楽天の先発4本柱のうち2人の投手に黒星をつけての連勝。楽天との対戦成績も3勝2分けとした。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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