燕の21歳主砲・村上に滲み出る貫禄 燕OBも称賛「まさにリーダーという感じ」

山田には「常に試合に出場してほしい」

 一方で守備面には不安があるとされているが、メジャーでも活躍したかつての同僚・岩村明憲氏の例を上げて、課題は解消されていくと指摘する。

「岩村も最初の頃は守備に不安がありました。でもしっかり取り組んだ結果、ゴールデングラブ賞の常連(6度受賞)になるほど上達しました。守備はやればやるほどうまくなるものなので、村上にも期待しています」

 山田は近年、ケガに泣かされることが多く、今季も開幕直後に3試合先発を外れたが、4月6日の広島戦からは「3番・二塁」で試合に出続けている。「数字的にはまだ物足りないところもありますが、最近はうまくタイミングを取れるようになってきました。ようやくいい時の状態に近づいてきたように見えます。ここ数年は体調が万全ではなかったようで、動きを見ても痛々しそうでした。今も万全ではないと思いますが、内容も良くなってきました」。

 トリプルスリーを3度達成するなど圧倒的な実績を誇る山田には、数字以外にも期待するものがあるという。

「あれだけの選手なので、少々痛いところがあったとしても、常に試合に出場してほしいと思っています。山田がスタメンにいないと、僕もそうですが、周囲のみんなもがっかりしてしまいますよね。調子が良くても悪くても試合に出るのが主力選手。休みながらでは調子も戻ってこないですから」

 今年のセ・リーグは阪神と巨人が2強を形成する構図で他の4球団はどこも決め手に欠けると言う飯田氏は「逆に言えば3位争いが面白そう。ヤクルトも十分に狙えると思います」と古巣に期待する。前年最下位から2位に躍進した2018年の再現には、2人の主軸選手の活躍が欠かせない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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