中日に重くのしかかる「右翼手問題」 主力&助っ人の不振救う“第2の根尾”は?

中日・平田良介【写真:荒川祐史】
中日・平田良介【写真:荒川祐史】

主力の平田は不振、新助っ人のガーバーも調整不足で抹消

 昨季8年ぶりのAクラス入りを果たした中日が、ここまで5位と苦しい戦いを強いられている。チーム打率.232はリーグワースト。極度の貧打の一因ともなっているのが、固定できない右翼手だ。左翼の根尾昂内野手が定着してきた一方で、期待の候補が次から次と結果を残せずにいる。

 開幕から右翼は平田良介が主に担ってきたが、21試合で打率.155、0本塁打、4打点。4月28日に抹消された。代わって1軍昇格したのが、新助っ人のマイク・ガーバー。昨季3Aで26本塁打を放った長距離砲に期待が寄せられたが、こちらも12試合で打率.156、0本塁打、1打点。調整不足を露呈し、今月17日に抹消された。

 実際、右翼の頼りなさは数値にも表れている。セイバーメトリクスの指標などを用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の指標でも顕著だ。19日時点で、チームの勝利期待値の増減に寄与したかを示す「WPA」では、中日の右翼手は「-6.68」で12球団ワーストとなっている。

 有力候補が“総倒れ”の中、穴を埋める代役が見つかっていない。14年ぶりに古巣復帰した福留孝介は7試合でスタメン出場しているが、球界最年長の大ベテランを連日使い続けるのは現実的ではない。現状で最有力は、プロ7年目の井領雅貴。直近2試合ではスタメン起用され、計8打数3安打。開幕から代打での起用が多かったが、ここまで27打数9安打、打率.333としぶとさを見せている。

 その一方で、開幕から奮闘する根尾に続く“生きのいい若手”の出現も待たれる。代打や代走として開幕から1軍にしがみついている3年目の滝野要は、中堅と左翼で2試合だけスタメンを経験。バットでは16打数2安打と物足りない。

 2軍の成績に目をやると、大砲候補として期待される高卒5年目の石垣雅海は14試合で2本塁打、7打点、打率.333(19日時点)。キャンプで1軍抜擢されるも、結果を残せずに開幕前に2軍落ち。4月に左太ももを痛めて離脱したが、5月から実戦に戻った。

 さらに高卒4年目の伊藤康祐は33試合で1本塁打、10打点、打率.306、4盗塁。根尾に勝るとも劣らない素質を推す声もある高卒2年目の岡林勇希は19試合で0本塁打、7打点、打率.328、7盗塁。虎視淡々と結果を積み重ねている。

 反面、キャンプから即戦力の期待が高かったドラフト6位ルーキーの三好大倫は27試合で1本塁打、4打点、打率.197、3盗塁。ファームで苦しんでいる一面も滲む。平田やガーバーの復調が早いか、若手のブレークが早いか――。いずれにせよ右翼が埋まらない限りは、上位浮上もおぼつかない。

(Full-Count編集部)

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