メジャー3年目の菊池雄星が“変貌”したワケ 指揮官が目を見張る「1番の驚き」

アスレチックス戦に先発したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
アスレチックス戦に先発したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

指揮官が言及、カットボールの有効性と「チェンジアップを伸ばし続けている」

■マリナーズ 4ー2 アスレチックス(日本時間25日・オークランド)

 マリナーズの菊池雄星投手は24日(日本時間25日)、敵地でのアスレチックス戦で6回0/3を3安打1失点と好投し、今季2勝目を挙げた。自身の連敗は「2」で止め、チームの連敗も「6」でストップ。白星は約1か月ぶりながら、5試合連続でクオリティスタート(6イニング以上で自責点3以下)と抜群の安定感を見せる。確かに感じるメジャー3年目の進化を、指揮官も口にした。

 試合前、ここまでの菊池について問われたスコット・サービス監督は、カットボールの有効性を強調。「カッターを使って、ストライク先行で投げられることが大きいと思う」と語った。一方で、6回3安打3失点だった前回17日(同18日)のタイガース戦に関しては「立ち上がりの1、2回の後に投球を変化させることができた。最後の4イニングは速球とチェンジアップをより使うようになった」とも。さらに「今季1番の驚きは、チェンジアップを伸ばし続けていることだ。今まではそれほど効果的ではなかったが、発展させたことでよりアウトを取りやすくなった」と新たな武器の存在にも触れた。

 ただ、この日の登板は速球が抜群だった。菊池自身も「これだけストレートで腕が触れたのは、もしかしたらメジャーに来て初めて」と言うほど。「カットに頼ることなく、ストレート主体でまた違った形が見せられたのかな」とうなずいた。もちろん頼りのカットボールも揺るぎなかったのは事実。「ストライクゾーンの中で異なるエリアに投げていける」と語った指揮官は、直球と変化球を内外角に投げ込めている点を評価した。

 菊池は7回に背部の痙攣で途中降板したものの「大事をとって」と説明。次回登板には問題ないという見方を示した。マウンドを重ねることに、増していく指揮官の信頼。まだ黒星が1つ先行しているものの、内容とともに結果でも巻き返していく。

(Full-Count編集部)

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