295日ぶりのハマスタで好投 “理詰め”のDeNA今永がユニホームの着こなしを変えた訳

「バロメーターにしている」球速もMAX150キロを計測

 今季は5月23日のヤクルト戦(神宮)でようやく1軍初登板し、この日は3試合目。本拠地・横浜スタジアムのマウンドは、昨年8月15日のヤクルト戦以来295日ぶりだった。しかも、チームはこの日を最後に、東京五輪の野球・ソフトボール会場となるハマスタを約3か月間離れる。「なんとか勝って、横浜スタジアムを使えない間の勢いにしたい」と宣言した通りの投球だった。

 ボールを投げる感覚は、手術前と同じではなく、違和感を拭えないという。それでも「1軍に復帰してから、ファームで出なかった150キロが出て、ストレートのアベレージ(平均球速)もけがをする前と変わらず、正直一安心した。球速が全てではないけれど、少しだけ自分のバロメーターにしているので」と明かす。この日も最速150キロを計測。多彩な変化球を駆使するが、やはりストレートで相手を押し込めることが前提になる。

 今季から、ユニホームのパンツの裾を折り返してストッキングを露出させる“オールドスタイル”で臨んでいる。「よく考えてみると、長いズボンでやる理由って何なのか、疑問に思えた。大学時代にはプロの長いズボンに憧れたけれど、機能を考えると、オールドスタイルの方が脚が上がりやすいし、夏も涼しい」と熱弁を振るう。何事も理詰め。“らしさ”が戻ってきたとも言える。

【動画】ユニホームの着こなしを変えた今永

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