スター不在を如実に反映… 中日、球宴ファン投票選出“2開催連続ゼロ”のピンチ

中日・柳裕也、根尾昂、木下拓哉、高橋周平(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】
中日・柳裕也、根尾昂、木下拓哉、高橋周平(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】

2019年は12球団で唯一ファン投票選出がなかった中日勢

 7月16、17の両日に開催される「マイナビオールスターゲーム2021」で、中日勢が“ファン投票選出ゼロ”のピンチに立っている。6月8日時点の中間発表では、セ・リーグ9部門でトップに立っている選手はおらず、3人が選ばれる外野手部門でも根尾昂の5位が最高という現状。前回開催の2019年もいなかっただけに、スター不在の現状も滲む。

 セ・リーグのファン投票では、投手は先発・中継ぎ・抑えの3人、野手は各ポジションの8人が選出される。中日で現在トップに一番近いのは、先発部門で2位の柳裕也。ここまで11試合に登板して5勝2敗の成績で、いずれもリーグトップの防御率1.89と86奪三振を誇る。先発部門の首位は、明大の後輩で昨季新人王の広島・森下暢仁。1万6000票余りの差がついている。

 他部門を見ると、上位3人に入っていないことも多い。捕手の木下拓哉は2位だが、1位の阪神・梅野隆太郎とは6万票超も差がある。根尾も外野手部門で5位と健闘しているが、このまま推移すれば上位3人に入るのは厳しい状況になっている。

 グラウンドでの活躍ぶりと人気が如実に反映される得票数。2018年に中日移籍1年目だった松坂大輔が先発投手部門のファン投票1位になった。ただ、前回開催の2019年は、柳と京田陽太が監督選抜で、高橋周平が選手間投票でそれぞれ出場したのみ。12球団でファン投票の選出がなかったのは中日だけだった。直近10年では2014、15年も2年連続で監督選抜のみの出場だった。

 2019年まで7年連続でBクラスに低迷してきたチーム。近年は戦力の強化とともに、スター選手の育成も喫緊の課題となってきた。今季は開幕から根尾が1軍で奮闘を見せるなど、兆しが見えてきているのも確か。東海地方だけにおさまらない全国区の人気と実力を備えた選手の登場が待たれる。

 ファン投票は6月20日締め切りで、まだ状況が動く可能性も。特に柳はまだ逆転の射程圏。チームメートの又吉克樹はツイッターで「柳裕也をオールスターに」と呼びかけるなど“草の根運動”も展開する。今の球界を色濃く映し出すオールスター。どこまで竜戦士が躍進するか、注目が集まる。

【直近10年の一覧】浅尾や井端…ファン投票で選ばれた中日選手は5人

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