鷹、9年ぶり交流戦負け越し 工藤監督は松田に苦言「取り戻せないようじゃダメ」
8回に浴びた山田の勝ち越し2ランは「あれは防げた」
「ミスが出たんなら自分で取り戻せ、と。出たミスを取り戻せないようじゃダメだと僕は思います。それが次の日じゃダメですよね。その日に打席があるなら何としてでも出ると、それくらい強い覚悟で臨まないといけないと思います」
苦言の矛先はベテランの松田だろう。スリーバントに失敗した後、8回の守備では正面のゴロをエラー。そして名誉挽回の機会となり得た9回の打席では最悪のゲッツーに倒れた。この日の勝負を分けたポイントだった。
また、指揮官は勝ち越しの2ランを浴びた8回の山田に対してのバッテリーの攻めにも言及。カーブでストライクを取り、板東と甲斐のバッテリーはインコースへの真っ直ぐを2球続け、その2球目をスタンドに運ばれた。工藤監督は「あそこのホームランは防げます。その前に外をホームランにしているので、インサイドに来るという予想は立つ。あの(3球目の)1球で良かった。2球いく必要はなかったんじゃないか」と指摘。「拓也からしたら、もう1個、確実にインサイド見せてから外に行きたかったというのはあると思います。もともとインサイド上手いバッターなので、聞いていないけど、拓也のサインはボール球だったんじゃないかという気はしている。あそこストライクで勝負に行くことは考えていないと思う」と読み解いていた。
9年ぶりに負け越しが決まり、残る交流戦も1試合。「今日までの結果はもう出てるので明日全力でやるしかないと思います」と語った工藤監督。リーグ戦再開に向けて弾みをつけるためにも、最後の試合は勝利で飾りたいところだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)