指名打者の有無は成績に反映される? パ6球団、交流戦のホーム・ビジター別勝敗は

2015年以降の日本ハムの交流戦成績【画像:パ・リーグ インサイト】
2015年以降の日本ハムの交流戦成績【画像:パ・リーグ インサイト】

大谷が主にDHで出場した2015年のハムはホームで7勝2敗

○日本ハム

 2016年までは野手としての出場がほぼ指名打者に限定されていた大谷翔平投手(現エンゼルス)や、ベテランの田中賢介や矢野謙次の起用が中心に。2015年にホームで大きく勝ち越しながらビジターでは五分の星に終わり、大谷が野手として出場できなかった2017年の勝敗数がいずれも五分だった点にも「打者・大谷翔平」の存在感の大きさが表れている。

 大谷がチームを離れた2018年以降は、故障に悩まされることも少なくない近藤健介外野手や中田翔内野手がDHに入る機会が増加。守備面で課題を抱えていたアルシアや清宮幸太郎内野手をDHに据えられるメリットもあり、この2年間はホーム成績がビジターを上回っているのは妥当といったところか。

2015年以降の楽天の交流戦成績【画像:パ・リーグ インサイト】
2015年以降の楽天の交流戦成績【画像:パ・リーグ インサイト】

○楽天

 DH専門に近い存在だったペーニャが在籍した2015年はホームとビジターの成績が両極端に。ペーニャが退団した2016年は前年とは逆の展開となり、同じくDHが主戦場だったアマダーがレギュラー格としてプレーした2017年は、再びホームの成績がビジターを上回った。こうした点からも、戦力事情によってDHの価値そのものが変化するという点が見え隠れしている。

 ただ、チーム全体が絶不調でホームとビジターの成績に全く変化がなかった2018年、ホームよりもビジターのほうが勝ち星が多かった2019年と、近年はやや傾向が変化。2019年に関しては、DHを務めたブラッシュとウィーラー内野手はいずれも守備に就く機会も少なくはなく、ペーニャやアマダーの時のような戦力ダウンにはつながらなかったようだ。

2015年以降の西武の交流戦成績【画像:パ・リーグ インサイト】
2015年以降の西武の交流戦成績【画像:パ・リーグ インサイト】

○西武

 2015年は森友哉が捕手ではなく、DHや外野手として出場する機会が多かったこともあり、ホームでの全9試合でDHとしてスタメン出場。また、2016年は中村剛也内野手、2017年と2019年は栗山巧外野手、2018年はメヒア内野手と、期間内の5年間全てでDHのスタメンがある程度定まっていたことがわかる。

 そういった影響もあってか、2015年から2017年まで3シーズン連続で、ホームでの成績がビジターを上回った。しかし、2018年からは2年続けて、ホームとビジターの成績が全く同じに。この点に関しては、2018年のメヒアがOPS.655、2019年の栗山がOPS.687と、それぞれDHの主力を務めた選手が不調だったことと無関係ではなさそうだ。

2018年まで4年連続で1人の選手がDHを務めたソフトバンク

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