球速がおかしい「卑劣なナックルカーブ」 被打率.051の“140km魔球”が「ヤバッ」

カブスのクレイグ・キンブレル【写真:AP】
カブスのクレイグ・キンブレル【写真:AP】

カブスの守護神キンブレルの宝刀、今季172球投げ、わずか2安打

■カブス 7ー2 カージナルス(日本時間13日・シカゴ)

 カーブなのに球速約140キロを誇る“魔球”に、打者も完全お手上げだ。カブスの守護神クレイグ・キンブレル投手が投じた1球は、高速で鋭い曲がりを見せ、打者のバットがどう考えても届かない外角へ。実況も思わず「だいぶバットが離れてますね」と唸るなど、注目を集めている。

 12日(日本時間13日)の本拠地でのカージナルス戦で、5点リードながら9回2死満塁の大ピンチで登板したキンブレル。右打者のソーサに対する初球で勝負は決していたかもしれない。捕手が構える外角低めに向けて投じられた変化球は、大きな弧を描いてさらに外角へ。ソーサはあっけなく空振りとなり、結果的に3球で三ゴロに打ち取られた。

 全く打てそうにない魔球を、「ピッチング・ニンジャ」の愛称で支持される投球分析家ロブ・フリードマン氏が「87マイル(約140キロ)の卑劣なナックルカーブ」と動画で紹介。ファンからも「ヤバッ」「打つつもりなら、幸運を祈るよ」などと」驚きの声が上がった。

 通算366セーブを誇る絶対守護神の宝刀。MLB公式データサイト「Baseball Savant」によると、13日(同14日)現在、ナックルカーブは今季172球投げ、許した安打は2本、驚異の被打率.051を誇る。全体の投球に占める割合は42.2%。フォーシームが57.8%なのを考えると、ほぼ2球種だけで抑えていることになる。中日の鈴木博志投手も真似した独特な“キンブレルポーズ”が有名な右腕は、構え以上に代名詞となる魔球を持っている。

【動画】「だいぶバットが離れてますね」カーブなのに140キロの高速魔球

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