瞬きしたら絶対に見逃す…“肩年齢”マイナス15歳の芸術牽制が「美しきもの」

カージナルスのヤディアー・モリーナ【写真:Getty Images】
カージナルスのヤディアー・モリーナ【写真:Getty Images】

捕手からの一塁牽制、1日に2度も成功

 彼らがホームベースの後ろにいる限り、どんな瞬間も油断禁物だ。MLBを代表する捕手が牽制で一塁走者を刺す場面が、1日に2度も続いた。MLB公式インスタグラムで紹介され、ファンからの賛辞が集まっている。

 14日(日本時間15日)の試合、カージナルスのヤディアー・モリーナ捕手はヘネシス・カブレラ投手とのコンビで三振を奪うと、さらにのんびり帰塁しようとした一走イーサン・ディアスの存在まで見逃さない。狙いすましたような送球で刺して三振ゲッツーを完成させると「ヤディはキャノンを持っている。それも正確無比なキャノンだ」との絶賛に加え「挑戦するのは止めな。勝てないよ」と走者に同情するかのような声も上がった。ゴールデングラブ賞9回という名捕手は7月に39歳の誕生日を迎えるが「肩はまだ24歳だ」というコメントも寄せられた。

 さらに続きがあり、今度は同日のカブス戦の7回。ウィルソン・コントレラス捕手は、先の場面のリプレイのような鬼送球。一塁に戻り遅れたメッツのピート・アロンソを牽制で刺し「2人ともすごい肩」「美しきもの」という声も。こちらも球宴2回出場とナ・リーグを代表する捕手。競演にファンもうっとりだ。

 NPBでは今季も盗塁阻止率.417を記録したソフトバンク・甲斐の強肩が「甲斐キャノン」として定着しているが、一塁への牽制で走者を刺すシーンはなかなかお目にかかれるものではない。本場の「キャノン」はそのはるか上をいっていた。

【動画】鷹・甲斐もびっくりのキャノン送球2連発

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