ロッテに浸透する“鳥谷効果” 練習見た藤岡裕大に生じた変化「もっとやらないと…」
守備でも感じるウエート効果「球際に強くなった」
打撃だけではなく“肉体改造”にも取り組んでいる。例年以上にウエートトレーニングや走る量を増やしたことで守備にも好影響が生まれた。「足が動いているので球際に強くなったと思う」と実感している。
刺激になったのは、昨季加入した鳥谷敬内野手の野球に取り組む姿勢。毎日早くに球場入りして黙々とトレーニングに励む姿に衝撃を受けたという。「長くやる秘訣だと思います。鳥谷さんを見て、もっとやらないといけないと思いました」。
今季は試合前練習にもテーマを決めて取り組む。「毎日何か必ずやることを決めて球場入りしています」。その一つがウエート。“鳥谷効果”はチーム内に確実に浸透しているようだ。
今季は新外国人としてアデイニー・エチェバリア内野手が加入(現在は故障離脱中)。助っ人が遊撃の守備に就き、藤岡が三塁に回ることも多い。「いい刺激になっている。今年は守備だけではなく打撃で貢献したいという気持ちが強い。目標である打率.275~.280くらいには上げたい。今年は近い将来3割を打つための足掛かりのシーズンにしたいです」。
交流戦を8試合連続安打で終えた藤岡。18日に再開されるリーグ戦でもその打棒が注目される。
○藤岡裕大(ふじおか・ゆうだい)1993年8月8日生まれ、27歳。岡山県岡山市出身。岡山理大付高では主に三塁手。DeNA柴田竜拓内野手は同級生。亜大で1年春から三塁のレギュラーに。通算104安打を放ち、ベストナインを3度受賞した。トヨタ自動車では1年目に外野手として都市対抗に出場して優勝に貢献。2年目には西武に入団した源田の後釜として遊撃を務めた。2017年ドラフト2位でロッテ入団。昨季までの通算成績は330試合、打率.237(1099打数261安打)、11本塁打、96打点、25盗塁。178センチ、77キロ。右投左打。
(片倉尚文 / Naofumi Katakura)