鷹、散発2安打で2戦連続引き分け 工藤監督「自分自身で打破していくしかない」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

先発の和田は先頭打者に被弾も6回途中1失点の力投

■ソフトバンク 1ー1 日本ハム(20日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは20日、PayPayドームで行われた日本ハム戦に1-1で引き分けた。これで本拠地では引き分けを含み7戦勝ちなし。わずか2安打と打線が振るわず、得点は柳田の15号ソロによる1点だけに終わった。

 先発のマウンドに上がった和田は淺間に先頭打者本塁打を許し、なおも1死満塁のピンチを背負う厳しい立ち上がり。ここを併殺打で1失点のみに抑えると、2回以降も毎回走者を出しながら6回1死で降板するまで追加点許さなかった。

 左腕の力投に工藤公康監督は「(初回の)あの状況で1点で抑えることができた。集中力が研ぎ澄まされたというかアドレナリンが出た状態でしっかり投げられたと思う。そういうところはさすがだと思う。(6回途中で)代えてしまいましたが、そこまでよく粘ってくれた」と評価した。

 だが、一方の打線は5回に柳田の15号ソロで同点に追いついたが、9回でわずか2安打に終わった。調子の上がらない打線に指揮官は「(日本ハムの先発・加藤は)横からしか見ていないのでわからないけど、打てていないところを見ると良かったのかな。みんな調子自体が落ちている可能性があるので『甘い球を、甘い球を』と選んでしまうからどうしてもバットが出ない。それは何とか自分自身で打破していくしかない。勇気を持って振りに行くことが大事」と前を向くしかなかった。

 この状態のまま、火曜日からはビジターで2カード6試合が続く。「チームの状態を考えると1試合1試合が大事。ロードだけではなく、そのほかの試合も含めて1試合1試合を大事に戦っていくしかない。次の日のことは考えないという野球をやっていかないとね。試合に出ている人もベンチにいる人も、とにかく全員で集中してやっていくことが大事」と気持ちを切り替えていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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