10年ぶりの9連勝で単独首位 オリックス、快進撃の原動力はどこに?

オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

月間チーム打率も防御率もリーグ1位と投打の歯車が噛み合うオリックス

 オリックスの快進撃が止まらない。21日に行われた楽天戦に4-3で勝利し、引き分けを挟み、10年ぶりとなる9連勝を達成。68試合を終えて33勝27敗8分けとし、ついに楽天を抜いて単独首位に浮上した。

 6月1日の時点では借金3のリーグ5位だったオリックスだが、そこから怒濤の白星ラッシュ。交流戦優勝を果たすと、6月は驚異の12勝2敗1分けを記録し、上位球団をごぼう抜きに。1位から5位までが3.5ゲーム差内にひしめく混戦パ・リーグで首位に立つことになった。

 とにかく、この6月は投打の歯車が噛み合っている。月間のチーム打率.269、チーム防御率2.03はどちらもリーグトップ。特に1点台さえも視野に捉える防御率は驚異的だ。いまのオリックスはまさに、投打どちらも万全の状態だと言えるだろう。

 それでは投手陣、打線それぞれを見て行こう。まずは投手陣だ。

 オリックスにとって投手陣は浮上に向けた課題の1つだった。というのも、5月は月間防御率5.20と惨憺たる成績。先発陣が5.67、救援陣も4.38と苦戦を強いられていた。それが6月に入り、大幅に改善。普段対戦のないセ・リーグ球団というのも要因の1つかもしれないが、先発陣は驚異の1.90、リリーフ陣も2.30と圧倒的な成績をマークした。

吉田正と杉本の中軸もさることながら、大きい1番・福田周平の存在

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