10年ぶりの9連勝で単独首位 オリックス、快進撃の原動力はどこに?
吉田正と杉本の中軸もさることながら、大きい1番・福田周平の存在
先発陣では交流戦MVPに輝いた山本由伸が3勝、防御率0.86をマークしているのを筆頭に、宮城大弥が2勝1敗、防御率1.35、山岡泰輔が1勝、防御率2.57、山崎福也が2勝、防御率2.25と揃って好成績。さらに、守護神に平野佳寿が収まってリリーフ陣も安定。澤田圭佑や能見篤史、漆原大晟、山田修義らは防御率0.00となっている。
一方で打線は5月から続く好調を維持している。チーム打率.269はリーグトップ。シーズンを通してのチーム打率.258もリーグ1位に浮上した。主砲の吉田正尚は6月も月間打率.321と安定して好成績を残す。今季ブレークしている杉本裕太郎は吉田正を上回る打率.327をマーク。チーム最多の2本塁打12打点を残し、いまや中軸に欠かせぬポイントゲッターとなっている。
そして、大きいのはリードオフマンとして定着した福田周平の存在。5月半ばから1番を任されると、6月に入って打撃の状態は右肩上がり。月間打率.396も優秀だが、それ以上に出塁率.529が出色の数字。15試合で14個の四球を選んでおり、現在15試合連続で出塁中。10得点を記録しており、オリックス快進撃の原動力になっている。
がっちりと投打の歯車が噛み合うオリックス。後半戦に向けて、ドジャース傘下3Aで打率4割超をマークするランヘル・ラベロ内野手ら新外国人補強も噂されている。この快進撃がどこまで続くか注目だ。
(Full-Count編集部)