防御率0.69のデグロムですら敵わず… 驚異の連続無失点を導いた“無双ナックル”

ナックルを武器に2012年にサイ・ヤング賞に輝いたRA・ディッキー【写真:Getty Images】
ナックルを武器に2012年にサイ・ヤング賞に輝いたRA・ディッキー【写真:Getty Images】

デグロムの連続イニング無失点は31で途切れる

 メッツのジェイコブ・デグロム投手は26日(日本時間27日)のフィリーズ戦に先発し、2回にニック・メイトン内野手の適時打で先制を許した。連続無失点イニングは「31」で途切れたものの、防御率は相変わらず0.69と異次元の領域を突き進む。

 米スポーツ局のESPNが伝えたところによれば、ルイス・ロハス監督は「ジェイクだって人間だ。そうだろ? だからこういう時も出てくる」とコメント。マイケル・コンフォート外野手も「彼(デグロム)は今日の投球に納得いってなかったね。彼自身も、僕らも彼に対して高い基準を設けているけど、彼はそれくらい素晴らしい投手だから。絶好調の時は、本当に素晴らしい」とした。

 ただ、メッツの球団記録は今回のデグロムではない。その上を行くのは2012年のRA・ディッキー投手が記録した32回2/3だ。ナックルボーラーとして知られたディッキーはこの年20勝6敗、230奪三振を記録してサイヤング賞を受賞した。

 デグロムの記録が、かつての怪腕にも陽を当てている。米メディア「ノースジャージー.com」のグレッグ・タータグリア記者はツイッターで「デグロムに対しては恐縮だが……。RA・ディッキーの持つ記録は彼の素敵すぎるナックルボールに匹敵するほどアンタッチャブルだ」としてディッキーの投球動画を紹介。ミットの直前で強烈に落ちる変化は、デグロムとはまた違った意味で攻略不能だ。

【動画】デグロム以上の難攻不落…強烈変化するナックルボール

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