先発全員安打で連敗止めた鷹 柳田を2番起用した意図と練習にあった変化

試合前の打撃練習がこの日から“回し打ち”の形式に変化

 工藤監督は「みんなの思いは一緒だと思っています。大事なのはチームが1つになって進んでいくこと。その思いが一緒であれば、何かを変えても選手も理解してやってくれると思っている。コーチ陣も考えて、アイデアを出すことが大事。まずコーチが動いて、それを理解して選手たちはやってくれれば」と語っていた。

 1つの“変化”が試合前練習にあった。普段は2人1組で2箇所で数分間打ち続ける打撃練習だが、この日は4人1組ないし3人1組になり、4、5球ずつ打っては入れ替わる“回し打ち”の形式を取った。指揮官は「4、5本という中でタイミングを合わせて打つこと」と語り「それが形として出たのが良かった」と振り返った。

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発出で、ソフトバンクは5月22日から自主的に無観客開催を続けてきた。28日の試合は大阪での開催。この日も北九州での開催だったとはいえ、地元・福岡のファンの前でプレーするのは1か月超ぶりだった。

「ウチの選手たちは分かりやすいですね。球場にファンの人が来てくださって力がもらえた。結果が出たのはファンの人のおかげ」と工藤監督も言う。7月1日は本拠地・PayPayドームへと戻る。この日の勝利とファンの応援が、反攻へのキッカケとなるか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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