大谷翔平、初回もたずに7失点KO 3連続含む5四死球の大乱調、外野にも入らず交代

ヤンキース戦に先発するも初回KOとなったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
ヤンキース戦に先発するも初回KOとなったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

日本人初の4試合連発、日本人月間最多本塁打更新もならず

■ヤンキース ー エンゼルス(日本時間1日・ニューヨーク)

 エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間1日)、敵地でのヤンキース戦でメジャーで初となる「1番・投手」で出場したが、1回もたずにノックアウトされた。初回の第1打席で中飛に倒れると、その裏、5つの四死球を与えるなど大乱調で7点を失い、2死しか奪えずにKOとなった。外野にも入らずに交代となった。

 初回、大谷が打席に入ると、“元祖二刀流”ベーブ・ルースが本拠地とした敵地ニューヨークにもかかわらず、スタンドからは大きな拍手が。大谷はヤンキース先発のドミンゴ・ヘルマン投手の前に中飛に倒れたが、注目度の高さを伺わせる打席に。その後、エンゼルスはゴセリンが先制2ランを放ち、マウンドに上がる大谷に貴重な先制点を送った。

 その裏の大谷の立ち上がり。先頭のルメーヒューを追い込みながら四球で歩かせると、ボイトにも四球。サンチェスにもボールが先行すると、3連続四球で無死満塁のピンチを背負った。スタントンに左前適時打を許して1点を返されると、トーレスにも左前適時打を浴びて同点に追いつかれた。

 オドーアを空振り三振に仕留めてようやく1つ目のアウトを取ったが、アンドゥハーの三塁ゴロの間に3点目を奪われて逆転を許した。フレイジャーに死球を与えて再び満塁となると、ガードナーには押し出し四球。ここでジョー・マドン監督がマウンドに行き、交代を告げ、外野に入ることもなかった。降板の際には敵地ニューヨークのファンから大歓声が起こっていた。代わったスレガースが走者一掃の適時打を浴びて、大谷は7失点となった。

 わずか2/3での降板は今季最短でのノックアウトに。大谷は右肘のトミー・ジョン手術からの復帰戦となった2020年7月27日のアスレチックス戦で1死もとれず、3安打3四球5失点で降板しており、これがキャリア最短の降板だった。大谷は外野にも入らずに交代となり、日本人初となる4試合連続本塁打、松井秀喜氏を超える日本人の月間本塁打数更新もならなかった。

 大谷の「1番・投手」での出場は3月21日(日本時間22日)のパドレスとのオープン戦以来で、メジャー公式戦では初。日ハム時代の2016年7月3日のソフトバンク戦では「1番・投手」で出場し、初回に初球先頭打者本塁打を放ち、8回無失点で勝利投手になっている。公式戦ではそれ以来となる「1番・投手」。エンゼルス広報の公式ツイッターによると、「1番・投手」での起用は1900年以降では史上4人目だった。

【動画】交代を告げられ悔しそうな表情を浮かべる大谷翔平

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