大谷翔平、7失点KOも黒星消える 9回ウォルシュ同点満塁弾などで逆転
4点ビハインドのまま迎えた9回にエンゼルスは追いつく
■エンゼルス 11ー8 ヤンキース(日本時間1日・ニューヨーク)
エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間1日)、敵地でのヤンキース戦で1回もたず7失点でKOされた。メジャーで初となる「1番・投手」で出場したものの、5つの四死球を与えるなど大乱調で7点を失い、1回もたずにKOされた。だが、エンゼルスは4点ビハインドで迎えた土壇場の9回にウォルシュがチャップマンから同点満塁弾を放って追いつき、大谷の黒星が消えた。
大谷は初回の第1打席で中飛に倒れた。その裏、先頭のルメイヒュー、ボイト、サンチェスと3連続四球を与えて無死満塁のピンチを背負うと、スタントンには左前適時打。トーレスにも左前適時打を浴びて、1アウトも取れないまま同点に追いつかれた。オドーアを空振り三振に仕留めて1死としたが、アンドゥハーの三塁ゴロの間に3点目を奪われて逆転。フレイジャーへの死球で再び満塁となると、ガードナーには押し出し四球を与えた。
ここでジョー・マドン監督が交代を告げ、大谷は降板。外野にも入らずにベンチへと退いた。さらに代わったスレガースが走者一掃の適時二塁打を浴びて、大谷は2/3回で2安打5四死球7失点でマウンドを降りることになった。
大谷が降板したあと、試合は雨で乱戦に。3回のヤンキースの攻撃中に強い雨が降り出して試合は中断。42分間の中断ののち、試合は再開されたものの、3点をリードしたヤンキースの5回の攻撃前に雨が強まり、再び中断。2度目の中断は1時間31分にも及んだが、現地23時30分に試合は再開された。
ヤンキース4点リードのまま迎えた9回、マウンドにはヤンキースの守護神チャップマンが上がった。エンゼルスはウォード、スタッシー、レンドンと3つの四球で満塁とすると、ウォルシュがこの日2本目の本塁打となる20号グランドスラムを放って、土壇場で同点に。試合は振り出しに戻り、大谷の黒星はなくなった。
さらにエンゼルスはゴセリンが四球、フレッチャーが中前安打を放って1死一、三塁とすると、代打レンヒーフォが適時打を放ち、試合をひっくり返した。その裏、守護神のイグレシアスが無失点に封じ、エンゼルスは大逆転勝利を飾った。