“不文律破り弾”後成績が急降下… 4月の月間最優秀新人が極度の不振でマイナー降格

ホワイトソックスのヤーミン・メルセデス【写真:Getty Images】
ホワイトソックスのヤーミン・メルセデス【写真:Getty Images】

4月は打率.415&5本塁打も、6月は打率.159&0本塁打と低迷

 4月のア・リーグ月間最優秀新人に選ばれたホワイトソックスのヤーミン・メルセデス内野手が2日(日本時間3日)、傘下3Aシャーロットに降格した。ドミニカ共和国出身の28歳は開幕から8打席連続安打を放つなど4月に大活躍するも、その後は失速。5月17日(同18日)のツインズ戦では、大量リードの場面で登板した相手野手から本塁打を放ったことで、トニー・ラルーサ監督から批判を受けるなど物議を醸し、その後は極度の不振に陥っていた。

 メルセデスは開幕直後に旋風を巻き起こした。2戦目のエンゼルス戦でメジャー初先発すると5打数5安打。翌日も3打席目まで連続安打を放ち、米ニューヨーク・ポスト紙によると、少なくとも1900年以降では初めてとなる開幕から8打席連続安打を記録した。4月の成績は打率.415、出塁率.455、長打率.659、5本塁打。月間最優秀新人に選出された。

 しかし、5月に入ると調子は下降線に。打率.221、出塁率.292、長打率.326、2本塁打に終わった。さらに前述のように指揮官を激怒させる“不文律破り”弾も話題になった。そして、6月はさらに深刻な事態に。打率.159、出塁率.221、長打率.190、0本塁打と極度の不振に陥り、指名打者のポジションを追われる形となり、マイナー降格が決まった。

 メルセデスに代わってメジャーに昇格したのはジェイク・バーガー内野手。地元紙「シカゴ・サンタイムズ」によると、球宴前日の「MLBフューチャーズ・ゲーム」に出場予定の25歳は、右手の故障で離脱しているヨアン・モンカダ内野手の代役を期待され、2日(同3日)のタイガース戦で「8番・三塁」でメジャーデビューを果たした。

 ホワイトソックスのリック・ハーンGMは「ジェイク(バーガー)のようにヤーミンより高い守備的万能性を持った選手が我々に必要だった。彼(メルセデス)は復調の兆候があるが、現在の状況(成績やロースター)などを考慮すると、ジェイクをアクティブロースターに入れることがより理にかなっている」と語った。一方で「どこかのタイミングで彼を再び昇格させることは十分考えられる。ヤーミンの4月の活躍がなければ、我々は今の位置(ア・リーグ中地区1位)にいない」とも述べ、メジャー再昇格を期待した。

 ちなみに、“不文律破り弾”後のメルセデスの成績は打率.162(111打数18安打)。やはり何らかの影響はあったのだろうか。

(Full-Count編集部)

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