楽天にトレードの炭谷銀仁朗が入団会見… 石井監督は「いいお兄ちゃん」

楽天の入団会見に臨んだ炭谷銀仁朗【写真:(C)Rakuten Eagles】
楽天の入団会見に臨んだ炭谷銀仁朗【写真:(C)Rakuten Eagles】

プロ16年目の33歳「若い捕手に経験伝えたい」

 楽天は5日、巨人から金銭トレードで獲得した炭谷銀仁朗捕手の入団会見をオンラインで行った。背番号は「26」。炭谷は2005年高校生ドラフト1巡目で西武に入団し、正捕手として活躍した後、2018年オフにFA権を行使し巨人入りしていた。「パ・リーグでは13年間やっているので、すんなり入っていけると思う。戸惑いもなく、やってやろうという思いでいます」と明るい表情で語った。

 楽天・石井一久監督の西武投手時代にはバッテリーを組んだ経緯があり、「今は監督と選手の立場ですが、現役時代は先輩・後輩としてプライベートでもかわいがっていただいた。いいお兄ちゃんでした。なんとか力になりたい」と笑った。

 現在の楽天には他にも渡辺直人打撃コーチや涌井、岸、牧田、浅村ら西武時代のチームメートが多く在籍している。移籍が決まった後に連絡を取った選手も多く、1歳上の涌井からは「(西武時代は)10代バッテリーと呼ばれたのに、30代バッテリーになってしまったな」とメッセージが来たという。

 楽天の捕手陣は3年目・24歳の太田をはじめ、足立、田中貴、下妻が今季1軍で起用されているが、プロ16年目・33歳でチーム最年長捕手となる炭谷の経験は大きな戦力となりそう。炭谷自身「僕が経験してきたことを若い捕手に伝え、切磋琢磨しながらチームが強くなればと思います」と語った。

 巨人では1軍での出場機会が減り、原辰徳監督と直接話し合った結果、最終的には炭谷の意向で移籍が決まったといわれるが、「すみません。話の内容とかは言えないので、ノーコメントでお願いします」と頭を下げた。いずれにしても、炭谷にとって居心地のいい環境となることは間違いなさそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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