ソフトバンク、なぜトレードで中谷将大を獲得? 三笠GMが語った経緯と思惑

入団会見に臨んだソフトバンク・中谷将大(右)と三笠GM【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
入団会見に臨んだソフトバンク・中谷将大(右)と三笠GM【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

以前から中谷には注目「プロスカウトの方がいい選手だなと見ていた」

 阪神からトレードでソフトバンクに加入した中谷将大外野手が5日、オンラインで入団会見を行った。2017年に阪神で20本塁打を放った和製大砲で、ソフトバンクは打線強化のピースとして、二保旭投手とのトレードに踏み切った。

 会見には三笠杉彦取締役GMも同席し、トレードに込めた思惑を語った。三笠GMは「中谷選手のことは、プロスカウトの方がいい選手だなと見ていた選手。福岡出身で右打者で大きなのを打てる選手と見ていました」と語り、中谷は以前から球団内で高く評価し、注目していた存在だったと明かした。

 ソフトバンクにとっては日本人で長打の打てる打者は積年の課題だった。チームの主力には柳田や栗原ら左打者が多く、特に右の強打者は手薄。真砂、リチャードくらいしかおらず、育成は急務となっていた。その中で今季は打線の弱さに苦しむ試合が多く、フロントが補強を画策した。

 その中で相手球団との思惑が一致したのが阪神だった。二保は2軍で好投を続けていたものの、1軍の先発ローテはそれなりに充実しており、なかなか出場機会はなかった。16年ぶりの優勝に向けて、先発、中継ぎのできる投手を探していた阪神とニーズが合致した。

 三笠GMは「そういう評価がある中で、今年のチーム状況で、打撃で活躍できる選手を探していた。二保投手は貢献してくれてましたが、なかなか1軍の機会がないということで、阪神との思惑が合致して、このトレードとなりました」と説明。中谷には「打線の刺激になる存在として期待しているし、ホークスの将来を担う選手になってもらうべく、他の選手と切磋琢磨していってほしい」と期待を寄せていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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