最速152キロ野手に「次のショウヘイ」の声 本人もその気「見せてない球種を持ってる」

レイズのブレット・フィリップス【写真:Getty Images】
レイズのブレット・フィリップス【写真:Getty Images】

レイズのフィリップス外野手は9点ビハインドで登板、1回を1失点だった

■ブルージェイズ 11ー1 レイズ(日本時間3日・バッファロー)

 レイズのブレット・フィリップス外野手は2日(日本時間3日)にニューヨーク州バッファローで行われたブルージェイズ戦で、9点ビハインドの8回に登板。1イニング23球を投げて2安打2四球1失点だった。MLB公式サイトは、野手ながらマウンドに上がったフィリップスの心境などを伝えている。

 1-10と大差がついた8回、フィリップスはブルペンから全力疾走でマウンドに向かった。最初の打者、ジョナサン・デービスへの初球は94.3マイル(約151.8キロ)の速球(ボール)。以降は50.4マイル(約81.1キロ)以下のボールを投げ続けた。投球動作に入る際に右手に持っていたボールを落としてボークも犯したが、何とか1回を1失点。ブルージェイズの強打者を相手に「何はともあれうまくいった」と記事は指摘している。

 3日(同4日)の同カード前にフィリップスは会見で次のように登板を振り返った。

「2021年7月2日、それは夢が現実になった日。自分がマリアーノ・リベラのようなカッターとランディ・ジョンソンのような速球、そして昨日は必要がなかったから見せることもなかった球種を持っていると思うようにしている。だから(ケビン・キャッシュ)監督に『投げられるか』と聞かれた時は、もちろんさ、という感じだった」

 さらに投球内容についても言及。「早めに速球(の意識)を植え付けることができて良かった。それ以降ずっと打者を悩ませてくれるからね。僕が投げていたマリアーノ・リベラのカッターは、もう少しストライクに投げたかった」と述べた。

 反響は大きかったようだ。「僕には自分のオリジナルなスタイルがあるけど、ツイッター上では既に僕のことを『次のショウヘイ』だって呼ぶ声もあるんだ。どう感じたらいいか分からないよ。まあちょっと価値のあることだね」と冗談めかしながら語った。

 27歳の外野手が経験した初登板。二刀流でメジャーを席巻するエンゼルス大谷翔平投手になぞらえた「次のショウヘイ」の声にまんざらでもないようだ。

【動画】「次のショウヘイ」の声が寄せられた野手の投球

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