オリ中嶋監督「非常に良かった」 “7失点KO負け”から這い上がった4年目右腕の成長

5回2失点と粘投したオリックス・本田仁海【画像:パーソル パ・リーグTV】
5回2失点と粘投したオリックス・本田仁海【画像:パーソル パ・リーグTV】

155キロの直球とスライダー、チェンジアップなどを駆使し5回5安打2失点の粘投

■楽天 7ー2 オリックス(6日・京セラドーム)

 オリックスの本田仁海投手が6日、本拠地・京セラドームでの楽天戦に今季初登板初先発し5回5安打2失点。チームは9回に勝ち越しを許し連勝が5で止まったが、高卒4年目右腕は昨年の“プロ初登板7失点KO負け”から成長した姿を見せた。

 本田は初回こそ2死から四球と岡島の適時二塁打で先制点を許したが、その後は打たせて取る投球で5回2失点と先発としての役割を果たした。155キロの直球にチェンジアップ、スライダーを駆使し「マウンドに上がる前までは緊張もありましたが、上がってからは楽しむことが出来ました」と試合を振り返った。

 プロ初登板となった昨年11月1日の日本ハム戦では4回7失点(自責3)でプロ初黒星。悔しいプロデビュー戦となったが、中嶋監督は「飛躍してほしい1人」と若き右腕に大きな期待を込めていた。

 リベンジのマウンドになったこの日の登板を、試合後の指揮官は「自分で立ててきたあろう課題は、全部できたわけじゃないがある程度できたと思う。その点では非常に良かった」と評価した。一方で2死からの無駄な四球、チェンジアップが高めに浮き痛打させる場面もあり「明確な課題はこちらからも見えますし、自分でも言っていた。そこをやっていかないといけない」と成長を期待していた。

 味方の好守にも助けられたが、最終イニングとなった5回は2死二塁のピンチで2安打を浴びていた岡島を、151キロの直球で左飛に抑えるなど力勝負でねじ伏せた。

 プロ初勝利はお預けとなったが、若き右腕は「スライダーでしっかりとカウントが取れていたり、真っすぐも低めに投げ切った時は抑えることが出来ていたので、そういった部分は次につながる収穫だと思います」と語り、手応えも掴んでいる様子。

 中嶋監督は次回登板については明言を避けたが、山本、宮城らリーグ屈指の先発陣で首位を走るチームに楽しみな右腕が現れたのは間違いない。

【動画】1ミリたりとも無駄なし! オリックス先発・本田仁海を救った若月の矢のような好送球

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