西武、松坂大輔の現役引退を発表 渡辺GM「本人も大変悔しい思いを」

西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】
西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】

昨年7月に受けた「脊椎内視鏡頚椎手術」から復活ならず

 西武は7日、松坂大輔投手が今季限りで現役を引退すると発表した。日米通算170勝を挙げ、横浜高時代から球界を沸かせてきた「平成の怪物」がユニホームを脱ぐ決断を下した。

 2020年に中日から古巣・西武へと復帰した松坂。だが、右手にしびれを感じ、7月に「脊椎内視鏡頚椎手術」を受けた。その後は復帰に向けてリハビリに励んでいたものの、復活はならなかった。西武では1、2軍通じて、公式戦登板はなかった。

 1998年に横浜高を甲子園春夏連覇に導き「平成の怪物」として一世を風靡した。西武では入団1年目から16勝をあげて新人で最多勝に輝き、WBCでは第1回、第2回と2大会連続でMVPに輝いた。2006年オフにはポスティングシステムを利用してレッドソックスへ移籍。メジャー1年目に15勝を挙げて、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。

 2015年にはソフトバンクへ加入し、9年ぶりに日本球界に復帰。だが、ソフトバンクに在籍した3年間は右肩の故障に苦しめられ、1軍登板わずか1試合で退団することに。2018年には中日へ移籍し、6勝を挙げてカムバック賞を獲得。2019年はわずか2試合の登板に終わると、2020年に西武に移籍していた。

 渡辺久信GMのコメントは以下の通り。

「このような決断に至り、本人も大変悔しい思いをしています。昨年7月に手術を受け、それ以降も『メットライフドームで勝利する』ということを目標に大輔自身、厳しいリハビリに耐えながらここまでやってきました。ライオンズファンに自身の姿を見せることができていない日が続き、体調面もなかなか向上せず、ずっと苦しい思いをしてきたと思います。実際、今年もここまでずっと、球団施設などで毎日復帰に向けて必死にリハビリやトレーニングを重ねる大輔の姿がありました。大輔は現在、体調面、精神面でも決して万全とは言えない状況です。ただ、体調面、精神面が回復した段階で会見という形で、皆さまの前で本人から気持ちを話すことができると思います。今は双方の回復に専念をさせていただきたく、ぜひ皆さまには彼のことを引き続き、温かく見守っていただけますと幸いです」

(Full-Count編集部)

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