イチローに「ちゃんと褒めとけよ」 オリ中嶋監督が明かす松坂の“伝説の3三振”秘話

オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

「試合前にイチローには『打っても抑えられてもちゃんと褒めとけよ』と言っておきました」

 オリックスの中嶋聡監督が7日、今季限りで現役引退を発表した西武・松坂大輔投手についてコメントを発表した。“平成の怪物”のプロデビュー戦、イチローを3三振に仕留めた伝説の一戦で当時、捕手を務めていた指揮官は「ユニホームを脱ぐというのは寂しいんですけど、お疲れ様としか言えないですね」と労った。

 1999年4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)では片岡を“尻もち”させる155キロの直球で空振り三振に仕留めるなど衝撃のデビュー戦でプロのスタートを切った。当時を振り返った中嶋監督は「これから先、何年も活躍するであろうスーパースターピッチャーの一人で、どうやって勝たそうということをすごく考えたデビュー戦でした」と、プレッシャーを抱えながらマスクを被っていたことを明かした。

 そして「自信から確信に変わった」と名言を残した同年5月16日のオリックス戦。イチローを3三振に抑える衝撃の一戦では「試合前にイチローには『打っても抑えられてもちゃんと褒めとけよ』と言っておきました(笑)。まあ、でもイチローが3三振は考えてなかったですし、持っているボール全部を使ってどうやって抑えようかということを考えていました。なかなか三振をしないバッターですし、まさか3三振とは、すごいなぁと思って見ていました」と、“平成の名勝負”の裏話も明かした。

 ユニホームを脱ぐことになった右腕に「辛かっただろうな。本当に投げることが大好きで、いつもキャッチボールをしていた選手が、投げられなくて辛いだろうなと。ここまで何球投げたんでしょうね。球数でいったら人の10倍くらい投げてきたんじゃないですかね。200球とか当たり前に投げていましたから。お疲れさまとしか言えませんよね。ユニホームを脱ぐというのは寂しいんですけど、それだけ投げてきた姿をよく見てきましたから」と、労っていた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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