25年ぶりVが現実味帯びるオリックス 優勝争い演じた7年前との「共通点」と「相違点」

2014年のオリックス基本オーダー【画像:パ・リーグ インサイト】
2014年のオリックス基本オーダー【画像:パ・リーグ インサイト】

2014年は機動力&犠打を駆使、1点を取りに行く攻撃が機能

 次に両年の打線を比較する。まずは、2014年に見られたオーダーの一例を見ていこう。

 2014年は120試合以上に出場した選手が10人、そのうち規定打席に到達した選手が6人と、ある程度レギュラーを固定できていた。規定打席に到達して打率.300を超えたのは同年の首位打者でもある糸井嘉男外野手だけだが、シーズン最終盤まで本塁打王を争ったウィリー・モー・ペーニャと、4年ぶりに本塁打を20本台に乗せたT-岡田外野手という2人の長距離砲が、糸井の高い出塁率を得点へと結び付けていた。

 29盗塁以上を記録した選手が3人と機動力を駆使することもできた。さらに安達了一内野手の犠打数がリーグ2位、伊藤光捕手が同4位となったように、犠打も多かった。和製大砲のT-岡田も犠打を5つ記録していた点が示すように、盗塁や小技で得点圏に走者を進め、着実に得点を奪うスタイルを用いていたことがわかる。

 開幕当初はエステバン・ヘルマン内野手と平野恵一氏内野手が1、2番コンビを組んだが、ヘルマンが西武時代に比べて成績を落としたこともあり、最終的には機動力と小技を武器に台頭した安達が2番に定着した。

 下位打線はやや流動的ながら、65試合で打率.288を記録した川端崇義外野手や、ユーティリティ性を武器にシーズン120試合に出場した原拓也内野手といった、スーパーサブ的な選手たちも要所で活躍を見せた。

今年は福田&宗の1、2番が機能、迫力備える吉田正&杉本

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