大谷翔平なら「本塁打王を取れる」 阪神OBの敵軍解説が確信した141m弾と“一抹の不安”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

マリナーズ放送局で解説を務めるブロワーズ氏「オオタニはアンビリーバブル」

 エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地・マリナーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、今季25度目のマルチ安打をマークした。初回に右翼線二塁打を放つと、7回には一塁強襲内野安打。4打数2安打で打率.279。両リーグ最多の33本塁打、リーグ3位の70打点、OPS1.062という好成績で前半戦を終えた。初の本塁打王獲得の期待が高まる中、果たして敵軍メディアは二刀流をどう見えているのか。元阪神でマリナーズ放送局「ROOTスポーツ・ノースウエスト」で解説を務めるマイク・ブロワーズ氏に本塁打王獲得の本命度を聞いた。

 さすがに衝撃だったようだ。9日(同10日)のマリナーズ・エンゼルス戦。テレビブース席にいたブロワーズ氏は大谷の右翼4階席へ飛び込む141メートル弾に圧倒されたという。

「確か463フィートだったかな? 素晴らしい本塁打だった。たぶん数回はあの階まで届いた本塁打を見たことはあるかもしれないが、あの通路まで届いたのは見たことがない。アンビリーバブル。とても感心させられたよ」

 ブロワーズは1992年からマリナーズでプレー。殿堂入りしたスーパースター、ケン・グリフィーJr.と長年チームメートだった。「オオタニのプレーをそこまで長く見ていないから比較することは出来ない」とした上で、大谷の持つ“野球力”に魅了されているようだ。

「今年のオオタニの活躍はアンビリーバブル。今までオオタニのような選手を見たことがない。本塁打を打てるし、投球、走塁、全てをやってしまう。しかも、全てが優れている。そんなことができる選手は見たことがない。お見事だ。球界にとっても素晴らしいし、とてつもないことだ」

 チーム89試合で33本塁打はシーズン60発ペース。2位のブルージェイズ・ゲレーロJr.に5本差を付けて前半戦を折り返した。「何本打つかを予想するのは難しい。まず怪我をせずにいる必要がある」と一抹の不安を口にしつつも、本塁打王獲得に太鼓判を押した。

「私はオオタニが本塁打王になれると思う。間違いなくオオタニなら可能だ。彼ならできる。(トラウト、レンドンら)周りの選手たちが復帰したら、それもオオタニを助けることになるだろう」

二刀流での働きに驚き「最終的にどんな活躍をするか注目だ」

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