大谷翔平、160キロ超連発は「全部三振取りにいった」 歴史的二刀流に「素晴らしい経験」

球宴に「1番・DH」兼先発投手で出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
球宴に「1番・DH」兼先発投手で出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

初回の表も裏も大谷から始まった歴史的球宴、清々しく「雰囲気自体は楽しめた」

■ナ・リーグ ー ア・リーグ(日本時間14日・デンバー)

 エンゼルスの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドでのオールスターゲームに「1番・指名打者」兼先発投手で出場し、投球では160キロ超の剛速球を連発させて1回パーフェクト。打席は2打数無安打で史上初の“リアル二刀流”を彩った。試合中に行われたインタビューでは「多少疲れましたけど、雰囲気自体は楽しめたかなと。また来れるようにと思わせてくれるような素晴らしい経験だった」と清々しく振り返った。

 初回の表も裏も、大谷から始まった。メジャー4年目で初の夢舞台。先発マウンドでは先頭・タティスJr.(パドレス)を左飛に仕留めると、マンシー(ドジャース)をニゴロに。続くアレナド(カージナルス)に対しては1ボール2ストライクからの4球目で最速100.2マイル(約161.3キロ)を記録。160キロ超の剛速球を連発して三ゴロに抑えた。三振狙いだったかを問われると「きょうは全部(三振を)取り行くつもりでいった。結果取れなかったですけど」と笑った。

 初回先頭の球宴初打席は、サイ・ヤング賞3度のシャーザー(ナショナルズ)と対戦し、2球目のカットボールを振ってニゴロ。3人の内野手を一、二塁間に置いたナ・リーグ内野陣に阻まれた。それでも、打席前にナ・リーグの一塁ベンチへ手を振るなど笑顔を見せて楽しんでいる様子。3回1死ではバーンズ(ブルワーズ)と対戦し、一ゴロに倒れた。5回に巡ってきた打席でJD・マルティネス(レッドソックス)が代打で入り、交代となった。

 球宴での“投打同時出場”は史上初で、降板後もDHとして出場できる特別ルールが採用された。日本人選手の1番起用は2010年・イチロー(マリナーズ)以来11年ぶりで、日本人投手のオールスター先発は1995年・野茂英雄(ドジャース)以来26年ぶり。いずれも日本人2人目となった。

 ホームランダービーから夢のような2日間。渡米してからの経験を振り返り「今のとこは一番に近い。ワールドシリーズに出られたら更新されていくんじゃないかと」とも。選出してくれたファンや起用してくれた首脳陣への感謝の気持ちを述べ「初めてオールスターに来たっていう雰囲気を楽しめたという気持ちが強い」と噛み締めた。

(Full-Count編集部)

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