川崎宗則、“ムネリン本人役”でドラマ俳優デビュー 40歳で挑戦「最初で最後」

元ソフトバンク・川崎宗則【写真提供:テレビ東京(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
元ソフトバンク・川崎宗則【写真提供:テレビ東京(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】

視聴者へ「ドラマも見て欲しいですけど、健康で幸せな人生を送って欲しい」

 元ソフトバンクの川崎宗則内野手が、ドラマで俳優デビューする。日本のプロ野球だけでなく、メジャーリーグや台湾でもプレーしてきた不惑の元気印は、好奇心旺盛に新たな分野にも挑戦。注目の清純派女優・関水渚さんが初主演のテレビ東京系ドラマ「八月は夜のバッティングセンターで。」(毎週水曜深夜1時10分~1時40分放送)に“本人役”で出演する。「人生1回しかない。最初で最後だと思い」との決意で熱演した。

 都内のとあるバッティングセンターを舞台に、17歳の女子高生(関水渚さん)と47歳の謎の元プロ野球選手(仲村トオルさん)が悩める女性を導いていく本作。7月21日深夜放送の第3話に登場する川崎は、出演依頼をもらった際「最初は『大丈夫かなぁ』と思った」という。ただ、国を問わず新たな刺激を求めてきた野球人生らしく「思い切ってドラマに出てみようと思いました」と一念発起した。

 ドラマの合言葉もある「ライフ・イズ・ベースボール」は、川崎が歩んできたプロ人生にも重なる。1999年のドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。プロ4年目に頭角を現し、日本を代表する遊撃手にまで成長した。2006年の第1回WBCでは、侍ジャパンの一員として世界一に貢献。2012年に海を渡り、マリナーズなど3球団でプレーした。

 2017年に日本球界復帰後は体調不良で野球から離れた時期もあったが、2019年途中からは台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズで兼任コーチを務めた。コロナ禍による渡航制限もあり、2020年からは独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスで、NPBを目指す若手たちと一緒にボールを追っている。「僕にとって、野球とは“自分の人生を幸せにしてくれる大事なスポーツ”」。川崎はそう言う。

 ドラマでは、現役選手の川崎本人役として出演。汗と泥にまみれながら、何本もノックを受ける姿などが切り取られている。視聴者に対しては「このドラマも見て欲しいですけど、健康で幸せな人生を送って欲しいなと思っております」とムネリンらしいコメント。合言葉のように使っている地元・鹿児島の掛け声「チェスト!」で締めた。

 今年6月に40歳を迎えたが、何事にも全力。最近はインスタグラムやYouTubeを積極的に更新し、古い慣習や常識に考えに囚われない考えを発信している。様々な環境での経験が視野を広くしてきた野球人生。“演技”という新たな表現方法で、熱い思いを伝える。

【写真8枚】ショーパン姿で腕組みをする関水渚さんなどドラマの場面

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY