大谷翔平が自己最多タイ4勝、ダルは安定、菊池は進化… 日本人投手の前半戦を総括

ダルはメジャー最速で通算1500奪三振、菊池は前半戦で自己最多タイの6勝

〇ダルビッシュ有(パドレス)
18試合(18先発)、7勝3敗、105回、81安打、125奪三振、24四球、7死球、防御率3.09

 昨季カブスでナ・リーグ最多勝を獲得した右腕は、新天地でも安定の投球を披露した。4年ぶりに開幕投手を務めた4月1日(日本時間2日)のダイヤモンドバックス戦は5回途中4失点で降板も、2度目の登板となった同6日(同7日)のジャイアンツ戦から、5月23日(同24日)のマリナーズ戦まで9試合連続で2失点以下の投球。4月17日(同18日)と同23日(同24日)のドジャース戦では相手エースのカーショーと白熱の投手戦を演じた(結果は1勝1敗)。

 4月30日(同5月1日)のジャイアンツ戦では7回途中12奪三振、5月17日(同18日)のロッキーズ戦では7回を10奪三振の快投。6月3日(同4日)のメッツ戦では6回途中4安打2失点で6勝目を挙げ、西武の松坂大輔投手、楽天や巨人でプレーした岩隈久志に並ぶ日米通算170勝目をマークした。「同じ勝利の数、勝利の夜を味わって感慨深いものがある」などと感想を語った。

 6月21日(同22日)のドジャース戦では6回を2安打11奪三振1失点で7勝目。田中将大投手(現楽天)に並ぶ日本人3位タイのメジャー通算78勝目、MLB史上最速となる通算197試合目での1500奪三振を達成した。ただ、今月8日(同9日)のナショナルズ戦は3回8安打6失点で降板。同11日(同12日)に左股関節の炎症で10日間の負傷者リストに入った。オールスターのメンバーからも外れた右腕。回復具合が注目される。

〇菊池雄星(マリナーズ)
16試合(16先発)、6勝4敗、98回1/3、73安打、98奪三振、34四球、1死球、防御率3.48。

 2019年は6勝11敗、防御率5.46。昨年は2勝4敗、防御率5.17。過去2年間の鬱憤を晴らすかのように前半戦は躍動した。開幕直後は白星に恵まれなかったが、4月29日(日本時間30日)のアストロズ戦で7回を1安打7奪三振無失点の快投で今季初勝利。地元紙も「移籍後最高の登板」と絶賛した。

 5月11日(同12日)のドジャース戦では白星は付かなかったが自己最多の11三振を奪った。同24日(同25日)のアスレチックス戦では7回途中1失点で2勝目を挙げ「今シーズンで一番のストレートが投げられた」と自画自賛。3勝目を手にした同30日(同31日)のレンジャース戦は7回途中2失点で6試合連続クオリティスタートをマークした。

 6月も好調を持続し、18日(同19日)のレイズ戦は7回1失点で4勝目。25日(同26日)のホワイトソックス戦も6回途中1失点で5勝目をマークすると、7月1日(同2日)のブルージェイズ戦では7回1失点でメジャー自己最多タイとなる6勝目を早くもマーク。速球は自己最速を更新する99マイル(約159.3キロ)を計測した。登板機会はなかったもののオールスターの雰囲気を肌で味わった左腕。後半戦もさらなる飛躍が期待される。

澤村は無傷の4勝、巻き返しを期す前田

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