大谷翔平が「引っ張るだけの打者になっている」 元巨人助っ人が“原点回帰”のススメ

本塁打王争いを占う「『タイトルを取りたい』と意識が強くなり始めると…」

 現在、両リーグ最多34本塁打。今季の本塁打数については「今34本なら、もう20~25発。55本塁打は打つだろう。ここなら投手も勝負してくれる」と予想した。続けてキング奪取へのアドバイスも送った。

「対抗馬のゲレーロJr.も良い打者だ。彼らは共に幾分打者有利の球場でプレーしている。要はどちらが怪我せずにプレーし続けられるかだろうね。『タイトルを取りたい』と意識が強くなり始めると、タイトルは取れない。そこもカギを握るだろう」

 大谷は日本人初の本塁打王がかかっている。日本人が屈強なスラッガーに挑んでいるが、グラッデン氏にとっては驚きではなかったようだ。巨人時代に同僚だった松井秀喜氏のヤンキースでの活躍を見てきたからだ。「オオタニは背が高いが、マツイは体がデカかった。彼らは共にパワーがある。共にベリーベリーグッドだ」と称賛。日本人選手はコンタクトヒッターが多いとの見方もない。「マツイのパワーはここでも通用した。イチローだって50本塁打できただろう。とにかく本塁打を打ちたいと思っていたら打てていただろう。打率は下がっていただろうけどね」。

 巨人時代には球史に残る大乱闘で強烈なインパクトを残した。今も当時と変わらないブロンドの長髪をキープする。「楽しかったね。(巨人は)いいチームだった。ヨミウリとヤクルトはライバル関係にあることを学んだ。ナガシマとノムラは若い頃に対戦していた。いつもビーンボールの投げ合いになっていたね。私もぶつけられたからね」と懐かしんだ。野球への情熱も変わらない。大谷をはじめ日本人選手に熱い視線を送っていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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