侍J稲葉監督、金メダル誓う「ファンの皆さんと一緒に」 本番前最後の実戦に快勝

壮行セレモニーで挨拶をした侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:荒川祐史】
壮行セレモニーで挨拶をした侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:荒川祐史】

右脇腹の違和感で別メニューが続いていた柳田が復帰し1安打放つ

 東京五輪に臨む野球日本代表「侍ジャパン」は25日、仙台市の楽天生命パークで巨人と「ENEOS 侍ジャパン強化試合」を行い、5-0で快勝した。五輪野球競技初戦のドミニカ共和国戦(福島あづま球場)を28日に控え、本番前最後の実戦。右脇腹の違和感を抱え前日の楽天との強化試合を欠場していたソフトバンク・柳田悠岐外野手が「6番・中堅」でスタメン出場し、3打数1安打1打点で回復ぶりを示した。

 侍ジャパンは1回、巨人の守備のミスに付け込み1死一、三塁とし、吉田のニゴロ併殺打の間に先制。6回には浅村の左線適時二塁打、柳田の右前適時打、菊池のセーフティスクイズと畳み掛け、一気に3点を奪った。7回には吉田が右前適時打を放った。

 柳田は試合前、19日に当地で強化合宿が始まって以降封印してきた屋外でのフリー打撃を解禁。スタメン出場に踏み切り、7回の攻撃で代打を送られて交代するまで、脇腹の不安を感じさせなかった。守っては先発の楽天・田中将大投手が2回2/3、1安打無失点に抑えたのをはじめ、6投手のリレーで巨人打線を2安打に抑え、付け入るスキを与えなかった。

 稲葉篤紀監督は試合終了後の壮行セレモニーで、スタンドに足を運んだファンに「無観客試合ではありますが、皆さんがテレビの前で応援してくれている、その思いを胸に、皆さんと一緒に金メダルを取りたいと思います」と語りかけ、万雷の拍手を浴びた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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