豪華“5本柱”に注目集まるも盤石なブルペン陣 楽天石井監督の采配のポイントは?

新外国人が軒並み誤算で長距離砲不在、田中将らローテ“5本柱”は及第点

 一方で誤算だったのは、新外国人たちか。メジャー174登板の実績から期待されたコンリーは、新型コロナウイルスの影響で家族が来日できず、合流することなくまさかの契約解除。カスティーヨはデビュー戦の初打席で故障、ディクソンも打率.161と結果を残せていない状況だ。長距離砲が不在の中で、目立った残塁をどう減らしていくかが後半戦のカギになってくるのではないだろうか。

 また、涌井、田中将、早川、岸、則本昂と豪華な顔ぶれが揃った先発陣は及第点か。規定投球回に届いているのは則本昂と涌井の2人だが、ドラフト1位の早川とベテランの岸は共に1度抹消があったもののローテーションを守っている。8年ぶりにメジャーから復帰して注目を集めた田中将も、4勝5敗ながら防御率2.86と健在ぶりを示している。後半戦も故障者なく“5本柱”が機能すれば、混戦のパ・リーグでも上位に食らいつけるはずだ。

 東日本大震災からちょうど10年を迎え、2度目の優勝を目指す楽天。GMとしての顔も持つ石井監督は、7月4日に巨人とのトレードで炭谷銀仁朗を獲得し、貴重なベテラン捕手のピースも埋めた。壮行試合では侍ジャパンも撃破し、この後はエキシビションマッチに突入する。8月13日からの後半戦ではどのような戦いを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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