鷹はエキシビションマッチにFC会員を無料招待 収益補填を度外視しファンに還元

本拠地PayPayドームで7試合を戦うソフトバンクが異例の取り組みを打ち出した
本拠地PayPayドームで7試合を戦うソフトバンクが異例の取り組みを打ち出した

上限5000人で開催される7試合で2万人のFC会員を無料で招待

 東京五輪が開幕し、プロ野球は中断期間へと入っている。8月13日のペナントレース再開に向けて、各球団は7月27日からエキシビションマッチがスタート。他球団との実戦を通して、再開に向けてコンディションを整えていく。

 選手のコンディション維持がエキシビションマッチの主目的となるが、その多くは有観客開催で行われる。新型コロナウイルスの感染拡大により、悪化している各球団の収益を少しでも補填できるようにとの狙いもあるとされる。

 そんな中で、本拠地PayPayドームで7試合を戦うソフトバンクが異例の取り組みを打ち出した。この7試合は「HAWKS SUMMER GAMES」と銘打ち、ファンクラブ(FC)会員から計2万人を無料で招待。一般販売チケットもあるが、その枚数はわずか。エキシビションマッチの狙いの1つであるはずの収益補填を度外視し、ファンクラブ会員向けの企画に打って出た。

 今季の前半戦は無観客開催や観客の入場制限もあり、スタンドで観戦できたファンの多くはシーズンシートの購入者だった。ファンクラブの会員といえども、チケットの入手は困難となっていた。エキシビションマッチであれ、選手たちのプレーする姿を見たいファンは多いはず。そんなファンの思いに応えるために、来場者のほとんどを招待とすることを決めた。

 1試合の観客上限5000人で行われるこの7試合は、来場者全員に「鷹の祭典2021専用ユニホーム」のレプリカがプレゼントされる。すでに2万枚の招待枠は抽選により“完売”。一般販売分のチケットがわずかに残るのみ、だという。 

 そんな中で球団は心ない行為に対して警鐘を鳴らす。無料招待のチケットを入手したファンによる転売行為が散見されており、球団は「そういった方がいることは球団も把握しております。なんらかの対応をとることも検討していますし、決してそういった転売チケットを買わないようにしていただきたい」と注意喚起している。

(Full-Count編集部)

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