侍Jの劇的サヨナラが「韓国に教訓残した」 現地メディアが連続金へ向け警鐘

8回に本塁憤死となった侍ジャパン・山田哲人【写真:Getty Images】
8回に本塁憤死となった侍ジャパン・山田哲人【写真:Getty Images】

08年北京五輪では金の韓国、侍の苦戦で「国際大会に甘いチームはない」

■日本 4ー3 ドミニカ共和国(28日・グループリーグ・福島)

 東京五輪の野球競技が28日、福島県営あづま球場の日本-ドミニカ共和国戦で開幕し、日本が2点を追う9回に逆転、4-3でサヨナラ勝利を収めた。この戦いに反応したのが、29日にイスラエルとの開幕戦を控える韓国だ。2008年北京大会に続く金メダルがかかる大事な戦いを前に「日本の劇的なサヨナラ勝ちが、韓国には教訓を残した」と韓国メディア「MKスポーツ」が報じている。

 記事ではまず、日本が「ドミニカをあまり強力な相手と見ていなかった」としている。日本のドミニカ共和国を迎える空気を「元メジャーリーガーは含まれているが、下降曲線にある選手を大きな脅威とは見ていなかった」と分析した上で、これは韓国のイスラエルを見る視線にも共通し「国際大会で甘いチームはない。どこも勝つ能力を持っているチームだ」と警鐘を鳴らした。

 またサイドスローの青柳晃洋投手(阪神)がドミニカ共和国に先制点を許したことについて「下手や横手で投げる投手が、米大陸のチームに強いというのは先入観だけだ」としている。

 さらに、スモールベースボールの威力も感じているようだ。9回の逆転劇、決勝打を放ったのは坂本勇人内野手(巨人)だが「流れをもたらしたのは甲斐のスクイズだった」と指摘した。1死一、三塁という状況で「外野フライを期待するのではなく、より確実なスクイズを選択した。日本のスモールボールが光を放った」と称えた。

 韓国代表のキム・ギョンムン監督はすでに、打線の中軸に入るオ・ジェイル(三星)や元メジャーリーガーのキム・ヒョンス(LG)らにも「スクイズのサインを出すことがあるので、バント練習をしっかりしてくれ」と注文したことがあるという。

 最後にこの日、日本はドミニカ共和国先発のCC・メルセデス投手(巨人)に6回まで無得点に封じられたことに触れ「日本で通用した選手には気をつけなければならない」とする。韓国は31日にアメリカとの試合を控えるが、ここでの先発をニック・マルティネス(ソフトバンク)と予想し「さらに徹底した戦力解析が必要だ」と締めくくっていた。

(Full-Count編集部)

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