元大リーガーに冬五輪メダリスト、NPB戦士は3人　宿敵・米国の東京五輪メンバー

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2021.07.30

昨オフのコロナ禍で契約がまとまらなかったビッグネームが多数選出

　東京五輪の野球競技は、6か国が参加してオープニングラウンド（予選リーグ）とノックアウトステージ（変則トーナメント）を戦う。各国のメンバーやチームの特徴にも注目。今回は、米国のメンバーを紹介する。2019年の「プレミア12」で侍ジャパンが唯一負けた野球大国は、悲願の金メダルを目指す侍ジャパンの前に立ちはだかるか。

　2008年の北京五輪での3位決定戦で日本を破り、銅メダルを獲得した米国。今大会は投手12人、捕手2人、内野手5人、外野手5人で構成する。現役メジャーリーガーはいないものの、実力者揃い。昨オフはコロナ禍でFA市場が低迷したこともあって、所属が決まらなかった元メジャーリーガーや若手有望株、NPB戦士を加えたバランスの良い布陣に。史上最強との呼び声も高い。

　メジャーの舞台でプレーした実績を持つ実力者たちには要注意。投手では、通算108勝のスコット・カズミアー投手（ジャイアンツAAA）や107勝のエドウィン・ジャクソン投手、137セーブを誇るデービット・ロバートソン投手らビッグネームが並ぶ。さらに、現役NPB戦士のスコット・マクガフ投手（ヤクルト）、ニック・マルティネス投手（ソフトバンク）に加え、昨年までオリックスに在籍し、8年間で49勝、34セーブを挙げたブランドン・ディクソン投手（カージナルスAAA）も選出されている。

　野手陣では、メジャー218発のトッド・フレイジャー内野手を中心に、強力打線が並ぶ。中でも、DeNAのタイラー・オースティン外野手は、今季前半戦で打率.314、19本塁打、49打点をマーク。OPSは1.017を記録している。

　若手では、トリントン・カサス内野手が怖い存在。2017年に行われた「U-18ワールドカップ」では、日本戦で左中間に本塁打も放った。また、夏冬の五輪両方でメダルを目指す異色の内野手も選出された。エディ・アルバレス内野手（マーリンズAAA）は、2014年のソチ五輪で、ショートトラック5000メートルリレーの一員として銀メダルを獲得した。

　米大陸予選で全勝して五輪出場権を獲得した米国。日本とはオープニングラウンドでは別組で、7月30日にイスラエル、翌31日に韓国と戦う。

　米国の五輪代表メンバーは以下の通り。

【投手】
名前：シェーン・バズ
所属：レイズAAA
投打：右投右打
生年月日：1999/6/17

名前：アンソニー・カーター
所属：サルティーヨ・サラペメーカーズ（メキシコ）
投打：右投左打
生年月日：1986/4/4

名前：ブランドン・ディクソン
所属：カージナルスAAA
投打：右投右打
生年月日：1984/11/3

名前：アンソニー・ゴース
所属：インディアンズAAA
投打：左投左打
生年月日：1990/8/10

名前：エドウィン・ジャクソン
所属：無所属
投打：右投右打
生年月日：1983/9/9

名前：スコット・カズミアー
所属：ジャイアンツAAA
投打：左投左打
生年月日：1984/1/24

名前：ニック・マルティネス
所属：ソフトバンク
投打：右投左打
生年月日：1990/8/5

名前：スコット・マクガフ
所属：ヤクルト
投打：右投右打
生年月日：1989/10/31

名前：デビット・ロバートソン
所属：無所属
投打：右投右打
生年月日：1985/4/9

名前：ジョー・ライアン
所属：レイズAAA
投打：右投右打
生年月日：1996/6/5