侍ジャパン、不振の4番・鈴木誠也は「変える必要ない」 専門家が見る決勝の鍵

決勝の相手は米国か韓国か? 戦いやすいのは「大味な米国」

 緊迫感の高まる決勝では、1点の重みも増す。「これまでも、送りバントがきっちり決まった場面では点を取れています。なりふり構わず、確実に走者を進めることが大事です」と飯田氏。準決勝でも、3回無死一、二塁で山田が送りバントを決め、続く坂本の中犠飛で先制点をゲット。5回無死二塁では、坂本がバントを2度ファウルにしたものの、飛距離のある右飛を打ち上げ、二塁走者をタッチアップで三塁へ進め、吉田正尚外野手(オリックス)の中前適時打につなげた。

 韓国と米国のどちらが侍ジャパンにとって戦いやすい相手かと言えば、「大味な野球をやる米国かなと思います。長打の怖さはありますが、注意を払えば防げますから」と飯田氏。それぞれ注意する打者として「米国ならオースティン外野手(DeNA)。韓国なら、シュアな打撃で穴がないイ・ジョンフ外野手(キウム)」を挙げる。元中日のイ・ジョンボム(李鍾範)氏の息子であるイ・ジョンフは準決勝でも3番打者として4打数2安打と活躍した。

「いずれにせよ、ここまで来たら大事なのは気持ち。やるべきことをやるだけでしょう」と強調した飯田氏。日本野球の総力をかけて金メダルを掴みに行く一戦は、7日の19時開始の予定だ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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