三塁で覚醒した7年目、ロマン溢れる高卒2年目… 前半戦首位・オリックスの“嬉しい誤算”

高卒2年目の紅林は遊撃で開幕スタメン、我慢の起用に応える

 そして長年、遊撃手を定位置としていた安達了一内野手からその座を奪ったのが紅林弘太郎内野手だ。遊撃のポジションで開幕スタメンを勝ち取ると、序盤は1軍の雰囲気に圧倒される場面もあった。だが、中嶋監督が使い続けたことで現在は固さが抜け、フィールディングの正確性は格段にアップした。

 打率は.214と物足りないが、パンチ力のある打撃で5本塁打26打点と“ロマン”を感じさせるものがある。この経験が後半戦、そして将来的にも生きれば待望の大型遊撃手として期待が持てそうだ。

 前半戦の誤算といえば守護神候補だったディクソン、今シーズン古巣復帰したロメロが退団。だが、コロナ禍での“助っ人事情”は他球団も同じ。後半戦の起爆剤として野手ではマイナー通算70本塁打のラベロ、メジャー通算52試合に登板した長身右腕スパークマンを獲得した。

 五輪期間のエキシビジョンマッチでは若手たちがチャンスを得て、後半戦の1軍出場を狙っている。激しいチーム内の競争と共に勝利を重ねる中嶋オリックス。1996年以来、25年ぶりのリーグ優勝を実現したいところだ。

(Full-Count編集部)

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