先発防御率は12球団トップなのに…阪神、前半戦首位ターンも失速招いた“誤算”は?

阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】
阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

先発陣が首位ターンの原動力となった一方で、苦しんだ救援陣

 今季前半戦を48勝33敗3分で終え、13年ぶりに首位でターンした阪神。侍ジャパンにも初選出された青柳晃洋を筆頭に、ジョー・ガンケル、秋山拓巳、西勇輝、ルーキーの伊藤将司ら先発陣が安定感を見せた。先発の防御率2.95は12球団トップで、唯一の2点台。チーム別のクオリティスタート(6イニング以上、自責点3以内)数も、12球団随一の51度を誇った。

 一方で、誤算といえるのが救援陣だろう。チーム防御率は12球団中2位の3.30だが、救援に限ると11位の4.09と跳ね上がる。守護神のロベルト・スアレスこそ絶対的な安定感だが、開幕当初に好成績を残していた岩崎優、小林慶祐が離脱した時期もあり、7、8回を投げる投手が定まらないまま前半戦を終了した。

 岩崎は交流戦前まで22試合に登板し、失点はわずか2。1勝0敗16ホールドをマークし、セットアッパーとして君臨していた。しかし、5月25日のロッテ戦ではマーティンに逆転2ランを許すなど3失点で今季初めて負け投手に。約1週間で3度負け投手となるなど精彩を欠き、6月4日に登録抹消となった。6月18日に再登録されて7試合に登板するも、うち4試合で失点。直近2シーズンで防御率1点台と結果を残してきた左腕が、後半戦どこまで調子を上げられるか。

 2019年にオリックスから加入した小林慶祐も、開幕から12試合連続無失点など好投を見せていたが、6月5日のソフトバンク戦でゴロを捕球した際に右足首を負傷して降板。翌6日に登録抹消となった。7月5日には、中継ぎで30試合に登板し、防御率4.18だった岩貞祐太が登録抹消に。開幕投手を務めた藤浪晋太郎も、リリーフでは安定感に欠いた。

 苦しむ救援陣の中で、光も見えた。矢野監督はファームで先発していた2年目左腕の及川雅貴を5月19日に昇格させ、リリーフで起用。15試合で2勝1敗2ホールド、防御率1.56と結果を残し、前半戦終盤には勝ちパターンも担った。さらに7月6日には岩貞の代役として岩田稔が昇格。3試合で無失点投球を見せ、存在感を示した。

 開幕から首位を快走し、2位と最大「8」あったゲーム差も気がつけば「2」まで詰め寄られた。開幕から1か月の時点で、チーム打率はリーグ1位の.264だったものの、徐々に勢いは衰えてリーグ5位の.251まで下降。先発陣の安定感は抜群なだけに、後半戦に向け中継ぎ陣の再構築が鍵となってくる。

(Full-Count編集部)

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