鷹・石川、8回途中1安打0封11K 自信深める4勝目に「たまたま良かったわけじゃない」

ソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】

「今日はピッチングしたな~」と納得の93球

■ソフトバンク 3ー0 日本ハム(13日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの石川柊太投手が13日、PayPayドームでの日本ハム戦に先発。8回途中1安打無失点11奪三振の快投で今季4勝目を挙げた。

 5月28日の巨人戦以来となる今季4勝目は、ほぼ完璧な内容だった。8回1死で降板するまでに相手に与えたのは1安打1四球のみ。6回の3者連続を含む11奪三振で日本ハム打線を牛耳った。試合後は「いろんな球種を使えたし、自分で『こうしていきたい』ということができた。フォークボールでも今年初めて三振を取れたし、全体的に良かったというか、今年の中では『ピッチングしたな~』という感じがあった」と手応えを口にした。

 11奪三振については「バロメーターじゃないですけど、結果なんで個数についてはそんなにこだわってない。ただ、近藤とか三振が少ない打者から三振が取れたり、1つ1つの三振の取り方について『やっぱりフォークがあると楽だな』とか、いろんなことを考えながら投げていた」と振り返る。

 この日から東京五輪組も試合に復帰。前日には自分のSNSに甲斐拓也とマルティネスから借りた金銀のメダルを首にかけ「#貴重な体験をありがとう」を添えて微笑む写真をアップ。この日のお立ち台でも「五輪を見て野球を通して感動する気持ちがあったから、自分もファンの皆さんを感動させられるようにプレーしたいと思った」と、大きな刺激をパワーに変えたようだ。

 シーズン開幕に続いて後半の“開幕戦”も任され、結果で応えてみせた右腕は「いいピッチングやローテーションを守ることがチームの優勝につながる。任されている以上はやらないといけない。後先を考えず1戦必勝でやっていければ」と頼もしい。

 この日の投球で大きな自信を掴んだようで「たまたま今日良かったという感じじゃなくて良かった裏付けがある。取り組んできたことが結果に結びついたのは、自分の中でまた1つ引き出しにできた。これを続けることが大事」と語っていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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