5位西武に切り札あり 外崎&源田コンビに辻監督「クリーンアップで勝負できる」
日本ハムから移籍の平沼&公文、プロ初先発の20歳渡辺にも期待
一方、「1番・二塁」でスタメン出場した外崎修汰内野手は、5打数3安打で今季初の猛打賞。6回1死から左前打で出塁後、続く源田壮亮内野手の初球に二盗を決めるシーンもあった。開幕直後に死球を受けて左腓骨を骨折し、こちらも約3か月間1軍を離脱。ここにきて打撃が上向き、昨季からチームの懸案となっている「1番」に定着しつつある。守備で鉄壁の二遊間を組む源田と、打線でも1、2番コンビを形成している。辻監督は「こういう流れで1、2番が出塁してくれれば、クリーンアップで勝負できる」とうなずく。山賊打線復活の鍵を握る存在と言えそうだ。
さらに球団は後半戦スタートを前に、チーム生え抜き15年目の木村文紀外野手、3年目の佐藤龍世内野手を日本ハムへ放出。交換に23歳のホープ・平沼翔太内野手、左腕の公文克彦投手を獲得した。平沼は早速ベンチ入り。チームにとって新たなピースになりうる。
そして、15日の同カードでプロ初先発する渡辺勇太朗投手。浦和学院高時代に甲子園を沸かせ、ドラフト2位で入団した3年目の20歳右腕。指揮官は「緊張は当然するだろうが、とにかく持っているものを全て出し切れということ。逃げずにね。攻めて、いけるところまで頑張ってくれれば」と背中を押す。191センチ、91キロの大器がブレークするようなことがあれば、チームはグッと勢いづくだろう。
就任5年目の辻監督は昨季までに2度優勝し、Bクラスは1度もない。今季は開幕直後から故障者が続出し苦境が続くが、まだ諦めるわけにはいかない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)