元広島、沢村賞左腕ジョンソンが現役引退を発表「素晴らしい思い出をありがとう」
東京五輪では米国代表として招致依頼を受けていたが辞退
広島は18日、昨季で退団したクリス・ジョンソン投手が現役を引退することを発表した。また、東京五輪では米国代表として招致依頼を受けていたが「カープの一員だったことをファンの皆さんに覚えておいてほしい」という本人の意向があり辞退していたという。
ジョンソンは来日1年目の2015年に28試合に登板し14勝7敗、防御率1.85の成績を残し最優秀防御率のタイトルを獲得。2016年には15勝7敗、防御率2.13で沢村賞を獲得するなど先発陣の柱として活躍していた。通算成績は128試合に登板し57勝37敗、防御率2.76。
ジョンソンは球団を通じ以下のコメントを発表した。
「私の野球人生で一番輝いたのは広島東洋カープでプレーした時で、長年待ちわびたセントラル・リーグ優勝、日本シリーズでの登板、沢村賞受賞など多く達成出来たと思っています。これらを成し遂げられる事ができたのは、私の素晴らしいチームメートや寄り添ってくれた家族のおかげです。チームメートは友人に留まらず、愛情を持ち共に戦う家族のような存在になりました。言語の理解の手助けだけではなく、素晴らしい友人となってくれた西村通訳と松長通訳にも大変感謝しています。
日本と広島は過去6年間プレーしていた中で、私の第2の故郷になりました。私と家族は日本での生活を常に楽しみ、様々な町を探索し、文化を学び、人々と交流し、日本語も少しは話せるようになりました。
日本の方々、特にカープファンは私達家族にとても良くして下さり、私がどんな悪いピッチングをした時でも全力で応援して下さったので、いつも自分がホームにいるという安心を感じる事ができました。また、愛する野球をプレーする機会を与えて下さったカープファンや球団にこれからもずっと感謝を続けて行きます。
私が子供の時から夢を見ていた野球のキャリアを達成する事に、カープは大きな助けとなりました。そして、私は広島東洋カープの選手として引退する事を誇りに思います。いつかまた日本に帰ってきて、広島を訪れ、カープの試合を観戦できる日を楽しみにしています。素晴らしい思い出をありがとうございました」
(Full-Count編集部)