勝利の方程式が崩れても…見えた“明るい兆し” DeNAは苦境をどう乗り越える?

2018年の新人王、東の実戦復帰など明るい話題もあるが…

「エスコバーらしくなかった。スピードは出ていたが、(変化球のキレなどが)もう1つ。毎回抑えられるわけではないが、今日は悪い方が出てしまった」。三浦監督は試合後の会見で悔しさを押し殺した。

 7、8、9回を担う3人は、適宜休養を与えることはあっても、そう簡単に入れ替えるわけにいかない。報道陣から「復調を願うということか?」と聞かれ、指揮官は「はい、そうです」とだけ答えた。

 今季のDeNAは、コロナ禍で打線の中軸を担う両外国人の来日が遅れ、先発投手陣も手薄。その中で安定したリリーフ陣がストロングポイントだった。

 ここにきて、2018年の新人王で昨年2月に左肘のトミー・ジョン手術(内側側副靭帯再建手術)を受けた東克樹投手が、7月11日の2軍イースタン・リーグで実戦復帰。1軍合流へ向けて確実にステップを踏んでいる。また、ドラフト1位入団し2年目の19歳・森敬斗内野手もショートでスタメン出場を増やし、新風を吹き込むなど明るい兆しも見え始めている。それだけに“勝利の方程式”復活は上位進出のために必須と言える。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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