衝撃だった19歳・大谷翔平の“劇的進化” 元日本ハム2軍監督が回顧「こんなに変わるのか」

日本ハムで選手・指導者として活躍した田中幸雄氏【写真:荒川祐史】
日本ハムで選手・指導者として活躍した田中幸雄氏【写真:荒川祐史】

プロ1年目のオフ、ウエートトレーニングで“巨大化”

 一番の驚きがあったのは、2014年の年明けに姿を見た時だという。「1年目が終わって、2年目の自主トレで見た時の体の変化に、とにかくびっくりしたのを覚えています。人はこんなに変わるのかという感じ。僕も20歳からウエートをしましたが、あんなに急には大きくなれなかった。信じられませんでしたね」。田中氏はウエートトレーニングに早期から取り組み、通算2000安打も記録する一流選手への道を歩んだ。特に腕周りの太さは有名で、その写真を使った2軍戦のチケットが売り出されたこともあるほど。その目から見ても、大谷の変身は“ありえない”レベルだった。そして大リーグに移籍してからも、体は大きくなっている。

 筋肉はパワーを生み出す源になるが、野球選手には動作を妨げるケースもある諸刃の剣。田中氏も「めちゃくちゃ太くなると不利だとは思います。じゃあボディビルダーがパワーを出せるかといえばそうじゃない」と指摘する。では、なぜ大谷はその肉体を生かしきれているのかといえば「邪魔になって振れないリスクもあると思うけど、それを上回る柔軟性がある。背は高いし手足も長いけど、例えば(元カージナルスの)マグワイアみたいにはならないと思いますよ」。筋力と人並み外れた柔軟性を維持できるからこそ、投打二刀流も可能になるのだ。

 田中氏も、投手と打者両方をすると聞いた時には懐疑的だった。「最初聞いたときは本当にするのかな? どっちかに絞ったほうがいいのかな? という見方でした」と言うが、今では変わった。大谷に続く二刀流選手も、いつか登場するのではないかと期待している。

「大谷君に似た選手なんていませんよ。投手としてバッティングがいい選手はいますが、それとはまた違う。でも高校までは投手も打席に立ちますよね。今までにも、実は二刀流で成功できた選手がいたのかもしれない。大谷君の活躍で日本の野球も考え方が変わり、さらに彼のような選手が出てくるかもしれませんよね」

 テレビの向こうの大谷を「本当に楽しいだろうなって思います。結果も出て、いつもニコニコして」と表現する。そんな田中氏もまた、二刀流・大谷の活躍を楽しみに見守っている。

(Full-Count編集部)

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